五輪開会式で騒然「あなたは一体誰?」 入場行進で無関係の女性が堂々先頭を闊歩、世界が衝撃【オリンピック事件簿】

AI要約

2012年ロンドン五輪の開会式で、選手団とは無関係の女性が入場行進に紛れ込み大きな騒動になった。

女性は身分証明書も持たず、関係者の誘導ミスで入場。インド選手団も抗議し、大会組織委員会からの謝罪があった。

全世界を驚かせたこの事件について、当時の視聴者やインドメディアから疑問の声が上がった。

五輪開会式で騒然「あなたは一体誰?」 入場行進で無関係の女性が堂々先頭を闊歩、世界が衝撃【オリンピック事件簿】

 パリ五輪が26日(日本時間27日)に遂に開幕する。夏季大会は1896年に第1回大会が開催され、今回で33回目。数々の名場面のほか、記憶に残る“事件”も起きてきた。4年に一度のこの機会に、過去の出来事を「オリンピック事件簿」として振り返る。2012年ロンドン大会の開会式では各国の選手たちが入場する中、選手団と全く無関係の女性が一緒に入場行進。全世界に流れた映像に衝撃が走った。

 粋な演出ではなかった。2012年7月27日、ロンドンのオリンピック・スタジアムで行われた開会式は華やかなシーンの連続だった。英国の歴史を凝縮した荘厳なセレモニーと映像に彩られた式典の後に始まった入場行進では、五輪発祥国のギリシャを先頭に各国選手団が次々と会場に姿を見せた。

 インドは男子選手が青のブレザーに黄色のターバン、女子選手は伝統的な民族衣装のサリーを着用していたが、旗手の隣では赤い上着に青いズボンの女性が一緒に行進。最初は演出の一つかとも思われたが、この女性は身分証明書(ID)も掲げておらず、直前のセレモニーに出たボランティアだと判明した。関係者の誘導ミスで紛れ込んだもようで、大会組織委員会側は遺憾の意を表明し、インド選手団は運営側に抗議した。

 堂々と行進する姿が全世界に流れたこの女性について、インドメディアからは「バンガロール出身の留学生」と身元を割り出す報道も。当時の視聴者の間でも「あの女性は一体誰?」「なぜあそこにいるの?」「どうやって入り込んだのか」と騒ぎになっていた。