【オールスター】ヤクルト村上宗隆いつも以上の確信歩き 学んだこと「内緒」も爆発予感の2戦連発

AI要約

ヤクルト村上宗隆内野手がオールスターゲームで注目された。彼は2年ぶり4度目の球宴でオールスター初本塁打から2戦連発し、ホームランダービーでも活躍した。

村上は自分が成長するきっかけとなるオールスターゲームで学びを得たと話し、試合でしか感じられない特別な雰囲気を楽しんだ。

リーグ戦で17本のホームランを打つなど活躍する村上宗隆内野手は、さらなる活躍を予感させる2日間を過ごした。

【オールスター】ヤクルト村上宗隆いつも以上の確信歩き 学んだこと「内緒」も爆発予感の2戦連発

 見慣れた光景だった。バットを両手で握りしめ、確信の後ろ歩き。全セのヤクルト村上宗隆内野手(24)は、いつも以上にゆっくりと打球の行方を見つめた。左翼席への着弾を見届け、バットを離した。一塁側ベンチを見つめ、両手をたたいた。いつもと違うのは球場全体の景色。右翼だけではなく、左翼、あらゆる場所で神宮名物の傘が舞った。ヤクルトの応援傘、球宴ならではのオールスター用の応援傘。カクテル光線のように神様のアーチを彩った。「本拠地でたくさんのファンのみなさんから熱い声援をいただいてたんで、打ちたいなと思っていたので、本当に打ててうれしいです」と宴を楽しんだ。

 夢の舞台で“何か”をつかんだ。2年ぶり4度目の球宴でオールスター初本塁打から2戦連発。1点を追う5回1死走者なしから全パ4番手オリックス・マチャドの157キロ直球を逆方向へ放り込んだ。試合途中、テレビのインタビューに登場。「すごくいいきっかけになるというか、初めてオールスターで学ぶことがあったなという感じです」。解説を務めたヤクルト元監督の古田敦也氏(58)から「何を学んだ?」と問われると「それはまだ、内緒です」と笑った。

 ホームランダービーでは1回戦で、日本ハムのマルティネスに6-7で惜敗。それでも、試合でしか感じ取れないものがある。「(本塁打は)打者にとって特別ですし、球場の雰囲気を明るく盛り上げられるものだと思う」。リーグ戦では12球団単独トップの17本をマークする村神様。さらなる爆発を予感させる2日間となった。【栗田尚樹】