ニホンライチョウ、自然交配で5羽ふ化 富山市ファミリーパーク

AI要約

富山市ファミリーパークでは、ニホンライチョウの人工繁殖に成功し、ひな5羽が生まれた。

今年誕生したひなは計7羽となり、元気に成長している。

ニホンライチョウは絶滅危惧種であり、環境省と日本動物園水族館協会の計画に基づき、飼育繁殖が行われている。

ニホンライチョウ、自然交配で5羽ふ化 富山市ファミリーパーク

 国の特別天然記念物「ニホンライチョウ」の人工繁殖に取り組む富山市ファミリーパークは21日、同パークで生まれ育ったつがいが自然交配で産んだ卵から、ひな5羽がふ化したと発表した。ひなは元気な様子。同パークでは6月、国内で初めて野生の雄の精子を用いた人工授精で2羽がふ化しており、今年誕生したひなは計7羽となった。

 同パークによると、6月27日にふ卵器で温め始めた卵9個のうち5個がふ化した。今月19日夜に1羽目を確認し、20日夕方までに5羽が生まれた。体長はいずれも5~6センチ、体重は平均17・4グラムで、性別は2、3カ月後に判明する。5羽は専用のケージで育てており、歩いたり「ピーピー」と鳴いたりするなど元気という。ふ化後2週間は体調を崩しやすいため、注意深く観察する。

 ニホンライチョウは絶滅危惧種。同パークは環境省と日本動物園水族館協会が定める計画に基づき、2015年から飼育繁殖に取り組んでいる。17年からは飼育下の個体で自然交配による繁殖を行っている。