膝を痛めながら執念のゴール! 畑大雅が湘南をリーグ戦3連勝に導く殊勲の決勝弾「パススピードが速くて焦りましたけど...」

AI要約

湘南ベルマーレはガンバ大阪を1-0で破り、今季初のリーグ戦3連勝を果たした。

畑大雅が決勝点を挙げ、14試合ぶりの得点となったが、試合途中に膝を負傷し痛みに耐えながら奮闘。

畑はチームメイトとの喜びをピッチで共有できず、ロッカールームで激励を受けたが、今後の活躍に期待が寄せられる。

膝を痛めながら執念のゴール! 畑大雅が湘南をリーグ戦3連勝に導く殊勲の決勝弾「パススピードが速くて焦りましたけど...」

 7月20日、湘南ベルマーレはJ1第24節でガンバ大阪と敵地で対戦し、1-0で勝利した。

 チームを今季初のリーグ戦3連勝(過去2試合は22節・浦和レッズ戦/3-2、23節・ジュビロ磐田戦/5-0)に導く決勝点を挙げたのは、畑大雅だ。83分、ボックス内左で福田翔生のパスに右足ダイレクトで合わせる。狙いすましたコントロールショットで逆側のサイドネットを揺らした。

 試合後、山口智監督が「練習通りだった」と語ったゴールを、畑が振り返った。

「翔生君が自分でシュートを打つと思っていたらボールが来た。パススピードが速くて焦りましたけど、昨日、練習していた通りのシュートが打てました。チームの勝利に直結するゴールは初めてだったので、めっちゃ嬉しかったです」

 10節・北海道コンサドーレ札幌戦(3-3)でマークしたプロ初ゴールから、14試合ぶりの得点を挙げた畑。ただ、26分の相手FWウェルトンとの競り合いで膝を痛めていた。それでも周囲の後押しに助けられ、痛みに耐えながら88分までプレー。まさに執念で奪った殊勲弾だったと言えるだろう。

 膝の痛みが強まりベンチに下がったあと、畑はどのように戦況を見つめていたのか。ロッカールームで治療を受けながら試合を見ていた22歳が、ゲーム終盤と試合終了後の様子を明かした。

「終盤に石井(久継)が痛そうにしていたシーンは“何しているんだ!”と思ったりしましたけど(笑)。本当は勝利の瞬間をみんなとピッチで一緒に喜びを分かち合いたかったですけど、ロッカーで激励してもらいました」

 パリ五輪世代の畑は、メンバー落選後に「ここから切り替えて、もっと上の舞台を目ざすだけ」と語っていた。G大阪戦のゴールをきっかけに、さらに勢いづくか。湘南の背番号3がこれから描くストーリーが楽しみだ。

取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)