【名古屋グランパス】稲垣祥、ドローに持ち込む追加タイムでのPKに「ゴール裏がウチのサポーター…大きな後押しあった」

AI要約

名古屋グランパスの稲垣祥選手が不屈の精神力を見せ、後半追加タイムに獲得したPKを冷静に沈める活躍を見せた。

稲垣選手は試合中に複数得点を挙げ、敵地から勝ち点を持ち帰ることに成功した。

チームは前半から試練に立たされ、野上や中山選手の急きょの起用にも、選手たちは団結し緊急の状況に立ち向かっていた。

【名古屋グランパス】稲垣祥、ドローに持ち込む追加タイムでのPKに「ゴール裏がウチのサポーター…大きな後押しあった」

◇20日 J1第24節 神戸3―3名古屋(ノエビアスタジアム神戸)

 名古屋グランパスのMF稲垣祥(32)が不屈の精神力を見せた。終盤の連続失点でリードを奪われ、万事休したかに思えた後半追加タイム10分。FW山岸が獲得したPKを稲垣がセットした。緊張しないわけがない最終局面。「たまたまだけど、ゴール裏がウチのサポーターだった。やっぱり蹴りやすいし、大きな後押しがあったので冷静に蹴られた」。集中力を保ち、ゴール左に沈めた。

 1―1の後半9分にはMF森島の左CKをエリア外で待ち、華麗に左足でボレー。「スタッフが分析で狙いを定めてくれて、モリシ(森島)のキックもあるし、前線でブロックしてくれている選手もいる。全員のチームプレーであの一振りが出た」。2021年8月の札幌戦以来の複数得点を挙げて、敵地から勝ち点を持って帰った。

 試合開始前から、チームには試練が降りかかっていた。FW永井とFW相馬の欠場について、クラブはけがと説明。野上と中山の両ウイングバック(WB)はぶっつけ本番で臨んだ。長谷川健太監督は「特に野上は久しぶりのウイングバックだったが、しっかりと最後まで戦ってくれた」と、ベテランの渋い働きをたたえた。

 最後の最後に、稲垣が自らの足でつかんだ勝ち点1。終盤の試合運びへの反省を述べつつ、「全てほめられるものではないけど、打ち合いのゲームができるくらいアグレッシブに戦ったことは評価できる」とも語った。2カ月ぶりに奪えた3得点。その価値と意味は、リーグ戦の中断明けに証明されるはずだ。