MAOが王者・上野勇希とのKO-D無差別級王座戦に不退転の決意!「ベルトが俺の手元にあると信じて、人生をかけてこの戦いに挑みたい」

AI要約

DDTプロレスが7月19日、AbemaTowersで「WRESTLE PETER PAN 2024」に向け直前会見。メインイベントでは、上野勇希とMAOがKO-D無差別級王座を争う。

MAOは9年の軌跡を振り返り、憧れの舞台であるDDT両国大会のメインイベントに立つ日がやってきたことを誇りに思う。

上野はKO-D無差別級チャンピオンとしての喜びを語り、MAOとの対戦で新しいDDTの魅力を共に創造したいと意気込む。

MAOが王者・上野勇希とのKO-D無差別級王座戦に不退転の決意!「ベルトが俺の手元にあると信じて、人生をかけてこの戦いに挑みたい」

 DDTプロレスが7月19日、東京・渋谷区のAbemaTowersで「WRESTLE PETER PAN 2024」(7月21日、東京・両国国技館)に向け直前会見を行い、メインイベントでKO-D無差別級王座を争う上野勇希(王者)とMAO(挑戦者)が登壇した。

 同王座には4年5ヵ月ぶり2度目の挑戦となるMAOは「僕は2009年、DDTが両国に初進出したときの両国を見て、DDTでプロレスラーになりたいと思いました。そのとき何が引っかかったかと言うと、とんでもない大人たちが、こんなに大人げないことをめちゃくちゃやってるDDTを見て、DDTに入りたいなと思って、ここに来ました。入団して、(2015年に)DDTの両国の第1試合でデビューして、9年駆け抜けてきたら、憧れの舞台であるDDT両国大会のメインイベントに立つ日がやってきました。その相手は、俺がサウナカミーナ、DNAから切磋琢磨して支え合ってきた上野勇希。こんなに素晴らしい対戦相手と、人生をかけて、このメインイベントに挑みたいと思います。そして駆け抜けた先には、このKO-D無差別級のベルトが俺の手元にあると信じて、人生をかけてこの戦いに挑みたいと思います」と思いの丈を吐露。

 王者の上野は「KO-D無差別級のチャンピオンになって8ヵ月。このベルトをかけて、KING OF DDTをかけて戦い続けて感じるのは、“DDTってすごいな。おもろいな”っていうことばかりでした。髙木(三四郎)さんは僕とMAOちゃんに“新しいDDTを見せてくれ”と言ったんですけど、チャンピオンになった上野勇希のDDT、MAOのDDTというものを作り上げていくなかで、きっと新しいDDTなんて必要なくて、僕たちがやるのは上野勇希のDDT、MAOのDDTをぶつけ合って、それを伝えること。両国、夢の舞台。ほかのどこかじゃなくて、夢はDDTにあるんだ。それを見せつける。それが僕のチャンピオンとしての仕事だと思って、MAOちゃんとぶつかり合いたい」と熱く語った。

 同じサウナカミーナで活動してきた2人だが、MAOは王座戦に向け“家出”して、ほかのユニットと共闘して前哨戦を戦ってきたが、「めっちゃ楽しかった。ダムネーションT.Aにボコボコにされたり、D・O・Aのオジサンたちに囲まれて意外と楽しくやったり、シャーデンフロイデ(インターナショナル)とはバッチリのバカガイジンチームとして機能したり。遠藤(哲哉)さんと組んで、上野勇希からまさかの直接勝利をするだとか。家出をしたからこそ見えた景色も、見せられた景色もある。見えてきた上野勇希像もある。家出してよかったなと。収穫が本当に大きかったので、家出の判断は間違ってなかったかなって思いました」と笑み。

 両者がシングルで対戦するのは、2020年11月8日(無観客配信試合)のDDT UNIVERSAL選手権(当時の王者は上野)以来、3年9ヵ月ぶりとなる。MAOは「あの頃に比べたら、僕の試合スタイルも全く別物だし、上野勇希の成長も全く別物だし。あのときとは全く違う戦いになるかなって思います」と。

上野は「比べられるものが同じものが全くないというのは同じ気持ち。あの頃はプロレスとDDTとは何だって探してる頃の戦い。今は自分たちも固まって、ぶつかり合うという。何もかも違う。だからこそ変わらないものが楽しみであるということです。それが0人から両国での何千人の前で向かい合えると思うと、これもまた夢だなと思います」とそれぞれ語った。

 MAOが勝利すれば、UNIVERSALとの2冠王になるが、「全く別々の防衛ロードを歩んでいきたいなと思ってて。僕のなかで明確な基準として、無差別は強い相手と、UNIVERSALは面白い相手とやりたい。UNIVERSALはプロレスの幅を見せつけていくベルトだと思ってるし、無差別はDDTの柱であって、強さの部分だと思ってるんで、ベルト持ったら全く違う。今より全く違う分け方をして防衛していきたいという展望があります」と青写真を描いた。

 両国決戦が終わった後、MAOはサウナカミーナに戻るのか? 「家出がどこまで続くか分からないですけど、この両国のメインイベントは、その分岐点に絶対なると思うんで。より離れるか戻るか2択しかないと思ってます。試合終わったとき、どんな気持ちになってるか、まだ想像つかないので、それはそのときに自分が思うがままに決めたいと思います」と発言した。

<写真提供:DDTプロレス>