「9回になって変わってしまっていた」ソフトバンク松本裕樹 リベンジセーブで見せた原点回帰

AI要約

ソフトバンクの松本裕樹投手が今季3セーブ目を挙げ、直近2試合のセーブ失敗を挽回した。

代役守護神として期待される松本裕樹投手は、9回に登板して三者凡退し、自身最速タイの157キロをマークした。

過去2試合の反省を踏まえ、9回のマウンドに向き合う姿勢を改め、自信を持ってマウンドに上がった。

「9回になって変わってしまっていた」ソフトバンク松本裕樹 リベンジセーブで見せた原点回帰

 ◆ソフトバンク4―1ロッテ(16日、みずほペイペイドーム)

 きっちり試合を締めた右腕の表情は、いつも通り冷静だった。ソフトバンクの松本裕樹投手(28)が、今季3セーブ目を上げた。9回に登板して1回を三者凡退。〝代役守護神〟に指名されながら、直近2試合はセーブ失敗が続いていた。

 下半身のコンディション不良で離脱しているオスナに代わり、試合を締める役割を担っている。代役初戦となった7日の楽天戦(みずほペイペイドーム)で1回無失点。この日、自己最速タイの157キロをマークするなどフル出力で圧倒した。しかし、10日のオリックス戦(京セラドーム大阪)では1点リードの9回に2失点で敗戦投手、12日の日本ハム戦(エスコンフィールド北海道)では1失点で同点とされ降板。2試合を踏まえ反省したのは、マウンドでの向き合い方だった。

 「9回になって変わってしまっていた部分があった。今まで以上のボールをっていうところがあった」

 リーグトップの25ホールドポイントを挙げる球界屈指のセットアッパーでも、9回のマウンドは特別。その思いがプレッシャーとなっていた部分もあった。

 これまで残してきた自信をそのままに。「それで今まで抑えてきたので」と、8回と変わらぬ気持ちでマウンドに上がることこそが、結果につながると思いを改め臨んだマウンドだった。(鬼塚淳乃介)