埼玉に毛利元就の末裔球児! 武器のピンチでも動じない強心臓で4回4安打無失点の好投
川口市立の投手・毛利元春が4回を4安打無失点の好投を見せ、チームの初戦突破に貢献
毛利はピンチの場面でも動じず、強気な投球で危機を脱し、国語の授業でも筋の通った態度を貫く
3年生の毛利は初めての夏の大会で、仲間と共に甲子園目指して頑張る意気込みを語る
◆第106回全国高校野球選手権埼玉大会 ▽2回戦 川口市立6―0宮代(15日・川口市営)
戦国武将・毛利元就の末裔(まつえい)で、最速138キロ右腕の川口市立・毛利元春投手(3年)が先発し4回を4安打無失点。「ゼロで抑えたのは良かったが、制球が定まらなかった」と納得のいく投球ではなかったが、チームの初戦突破に貢献した。
ピンチの場面でも動じないのが強みだ。4回2死から3連打を浴び満塁とされたが「打たれてもいいからストライクゾーンへ」と強気を崩さなかった。宮代の9番・河野瑛太二塁手(2年)を左飛に仕留めて危機を脱した。
野球を離れても、毛利は動じない。国語の授業を担当する野田傭平先生(36)は「自分のペースを持つ筋の通った男」と評価。窮地を切り抜けた4回の投球にも納得の表情だった。
1、2年は腰の故障に悩み、3年春に初めてベンチ入りした毛利にとって今大会が最初で最後の夏。「絆で頑張ってきたチーム。甲子園目指して戦う」。群雄割拠の埼玉で、仲間と天下統一を目指す。(松永 瑞生)