【DeNA】4番主将「キッズスター」牧秀悟2戦連発、子どものサポートに応え球団最速300打点

AI要約

DeNA牧秀悟内野手(26)が異例のスピード記録をマークし、通算300打点を達成した。

牧が「キッズスターナイト」で2年連続アーチを放ち、子供たちのサポートに燃えた様子が伝わる。

セ・リーグの上位4チームが激しい戦いを繰り広げる中、DeNAも首位巨人に再接近している。

【DeNA】4番主将「キッズスター」牧秀悟2戦連発、子どものサポートに応え球団最速300打点

<DeNA6-1広島>◇15日◇横浜

 DeNA牧秀悟内野手(26)が異例のスピード記録をマークした。4点リードの4回2死一塁、広島アドゥワの初球スライダーを左中間席へ運ぶ13号2ラン。2戦連続アーチで、通算300打点を達成した。プロ4年目での到達は、球団史上最速。球界でも01年高橋由伸(巨人)以来23年ぶり10人目で、少年時代に憧れた清原和博らに並んだ。野球少年が集まる「キッズスターナイト」でスターぶりを発揮し、首位巨人と0ゲーム差に再接近。大混セをもり立てていく。

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 子どもたちのサポートに、牧が燃えた。「キッズスターナイト」と銘打たれた一戦。試合前にはグラウンド上で交流し、試合中は子どもたちがバットボーイや場内アナウンスを務めた。4番で主将が、打たないわけにはいかなかった。「やっぱり一番分かりやすくて、喜びやすいと思う。ああいう形でホームランが出て、喜んでもらえて良かったです」と期待に応えた。

 “勝負強い”1発は4点リードの4回2死一塁だった。広島アドゥワの初球スライダーを仕留めた。2戦連発の13号2ラン。残り1に迫っていた通算300打点を達成した。489試合での到達は球団史上最速。球界でも01年高橋由伸以来23年ぶり10人目で、少年時代から憧れた清原和博らに並んだ。昨季の打点王は「打点にはこだわりがありますし、最速という形になってすごくうれしい。4番を打ってる以上、チームを勝たせるために必要なものだと思います」と誇った。

 「キッズスターナイト」では昨年に続いて2年連続アーチ。こどもの日は3年連続アーチと、キッズのヒーローであり続ける。試合前練習でナイン全員が着用したのは、小学3年生が考案した特別なデザインのTシャツ。背中には「ぼくのゆめはよこはまDeNAベイスターズがゆうしょうしてみんなでよろこぶことです」とある。考案した小学生とも直接交流し「子供が思う率直な意見を背中に書いてくれて、その思いを練習中に見られる。自然と目に届くので、良い習慣だと思います」と、無意識に歓喜の瞬間を意識した。

 長野・中野市で生まれ、プロ野球選手はテレビの中の存在だった。1度だけ、長野オリンピックスタジアムで観戦した西武戦で松坂大輔としたハイタッチの手の感触は忘れない。いまや、自分が子どもたちに憧れられる存在になった。「こういう人たちのようになりたいと思ってもらえたら」。カッコいいヒーローであり続ける。【小早川宗一郎】

 ▽DeNA三浦監督(牧の通算300打点達成に)「打球が上がった中でも押し込んでるからこそ、あそこまで飛ぶと思います。明日またキッズスターナイトが続きますから。子供たちからパワーをもらって戦っていきます」

 ▼牧が4回の2ランで通算300打点に到達。通算300打点は、外国人では03年カブレラ(西武)など6人が3年目で到達しているが、日本人選手で4年目に到達は01年高橋由(巨人)以来10人目の最速タイで、球団では初めて。また、牧の出場試合は通算489試合目。DeNAでは88年ポンセが378試合目に到達しているが、日本人では16年筒香の506試合目を抜いて、試合数でも球団日本人最速となった。

 ◆上位4チームが0・5差 全球団が80試合以上消化したセ・リーグでは15年7月21日以来2度目。15年は交流戦の関係でセの6球団がすべて借金で、(1)巨人(借金1)(2)阪神、ヤクルト(借金1)(4)DeNA(借金2)。上位3球団が0差、4位DeNAが0・5差だった。