巨人8連勝ならず…初回4失点の菅野「軸になるのは真っすぐ」と次戦を見据える

AI要約

DeNAが快勝し、巨人に8連勝を許さず。一回に5安打で4点を先取し、六、九回もソロ本塁打で突き放した。

巨人は菅野のワーストな登板により、15試合ぶりの無得点で連勝がストップ。菅野は初回に4失点を喫し、自身のミスを反省。

菅野は直球に自信を持ち、次の登板に向けて修正を行うと語った。

 DeNAが快勝。一回に5安打で4点を先取し、六、九回もソロ本塁打で突き放した。ケイは8回2安打無失点。巨人は15試合ぶりの無得点で8連勝ならず。

 夏場の大型連勝をさらに伸ばし、首位固めをしたかった巨人。しかし、もくろみは試合開始直後に外れてしまった。先発した菅野が立ち上がりを攻め立てられ、好調だったチームの勢いにブレーキをかけた。

 一回、先頭の梶原、オースティンに2者連続で二塁打を浴びた。いずれも高めの直球を外野へ運ばれ、無死二、三塁。3番佐野にも浮いた直球を左翼へはじき返され、7球で2点を失った。「ボール2個くらい高かった。もったいなかった」と菅野。その後も犠飛と適時打を許し、この回だけで今季ワーストの4失点を喫した。

 この登板までにチームトップタイの7勝を挙げ、防御率は1点台。試合前のブルペン投球でも、状態の良さを維持していた。「連勝中、投手は自分で止めるわけにはいかないと重圧がかかる。力みに出たのかな」と杉内投手チーフコーチ。責任感の強さも、制球の乱れにつながったのかもしれない。

 直近2試合で感触が悪かった直球の修正には、手応えがあった。狙ったところに投げた二回以降、降板まで1本のヒットも許さなかっただけに、初回が悔やまれた。菅野は「長い回を投げようと、ちょっと雑になってしまった」と反省した。

 打たれたのは直球だが、自信は失っていない。「軸になるのは真っすぐ。今季これだけ勝てているのも、直球が良くなったからだと思っている」。丁寧にいくところは丁寧に、強気にいくところは強気に――。この1敗を教訓に、次の登板へ備えていく。(井上雄太)