中央学院・颯佐心汰が初本塁打含む3安打5打点&火消し「大舞台でプレーがしたい」/千葉

AI要約

中央学院が千葉大会で千葉敬愛を6-2で破り、颯佐心汰が投打で活躍。初本塁打を含む3安打5打点を記録し、チームを4回戦に導く。

颯佐は好守も見せ、野手と投手の二刀流として活躍。打撃に力を入れ、センバツ後には打撃フォームを改造した。

颯佐は夢の舞台である夏の甲子園を目指し、自身のプレーを磨いている。

<高校野球千葉大会:中央学院6-2千葉敬愛>◇15日◇3回戦◇ZOZOマリンスタジアム

 打って、投げての“颯佐デー”だ。センバツで4強入りした中央学院(千葉)の投打“二刀流”颯佐心汰(さっさ・ここた)内野手(3年)が、公式戦初本塁打を含む3安打5打点と大暴れ。9回のピンチには2番手でマウンドへ上がり、火消しに成功。今秋ドラフト候補の活躍でチームは4回戦進出を決め、春夏連続の甲子園出場へ前進した。

 好守に渡り、輝きを放った。中央学院は3回、1点を先制しなおも2死二塁。颯佐は「1打席目で直球に差し込まれたので、タイミングを早く取り体の回転で打ちました」。狙い通り直球を振り抜くと、打球はレフトスタンドへ吸い込まれ、ガッツポーズを高々と突き上げた。公式戦1号の2ランは「ヒットの延長線上で入りました」と、春からの打撃力アップを証明。5回にはスライダーを捉え二塁適時内野安打で2点、7回にも二塁適時内野安打で1点を追加した。締めくくりは投手だ。9回、2点を返された直後の2死一、二塁でマウンドへ。暴投と死球で満塁となったが最後は右飛に抑えた。

 野手と投手の二刀流も、「野手が好きです!」と即答する。「強肩と守備範囲の広さに自信を持っている」。センバツ後に力を入れたのは打撃と守備だ。オープンスタンスで左足を大きく開いていたが「体の開きが早くなるので左足をフラットに構えた」と、緩い変化球にも対応できるように打撃フォームを改造した。

 小2の頃、父・優さんに連れられプロ野球観戦に行ったのが、東京ドームでの巨人戦だった。「阿部選手(現阿部監督)、坂本選手のプレーをみて、かっこいいな~って思って野球を始めた」。大観衆の中、プレーする姿が輝いて見えた。「自分も大舞台でプレーがしたい」と、夢を抱いた。

 目指す大舞台は夏の甲子園だ。「チャンスで1本。(投手では)ピンチでも抑えたい」。“二刀流”の夏は、始まったばかりだ。【保坂淑子】

 ◆颯佐心汰(さっさ・ここた)2006年(平18)10月18日、千葉県船橋市生まれ。内野シャークスで野球を始め、船橋シニア。中央学院では1年秋からベンチ入り。投手としては昨春、最速148キロをマークしている。目標とする選手はソフトバンク今宮健太。趣味は寝ること。176センチ、70キロ。右投げ右打ち。