今春都大会8強修徳・飯山大夢が3イニング無失点、双子の弟・中央学院の成夢も勝利でともに4回戦へ 兄の侍ジャパン大学代表も白星、父は日本ハムでプレー【高校野球】

AI要約

修徳は全国高校野球選手権東東京大会3回戦で10-0のコールド勝利を収めた。

兄弟3人がそれぞれ勝利し、夏の大会デビューとなった修徳のエース飯山が力強い投球を見せた。

兄弟の間で競い合う中、夏の大会への強い意欲が感じられる。

今春都大会8強修徳・飯山大夢が3イニング無失点、双子の弟・中央学院の成夢も勝利でともに4回戦へ 兄の侍ジャパン大学代表も白星、父は日本ハムでプレー【高校野球】

◇15日 全国高校野球選手権東東京大会3回戦 修徳10―0日比谷(神宮)=5回コールド

 東東京大会は、今春の都大会8強の修徳が5回コールドで初戦の3回戦を突破した。父が日本ハムでプレーした飯山大夢投手(3年)が3イニングを1安打無失点。双子の弟の成夢捕手(3年)がいる中央学院(千葉)は千葉敬愛に勝ち、兄の志夢外野手(立正大4年)が名を連ねる侍ジャパン大学代表もオランダでスペインに勝利。3兄弟そろって白星となった。

 夏の大会デビューとなった修徳のエース飯山は3イニングを1安打無失点。「立ち上がりは力の入れ方とかが良くなかったが、修正できた。この夏に向けて、体重移動を見直してボールの伸びも変わってきた」。球質が上がった直球とスライダーなどの変化球の緩急で5三振も奪い、コールド勝ちの流れをつくった。

 荒川シニア時代は、捕手だったが、修徳で投手に転向。1年秋に少し登板したものの、その後はベンチ外が続いて、体力を強化し、今春から背番号1となった。荒井高志監督は「キャッチャーとしてやってきた勝負勘、視野の広さに、体と技術が伴ってきた。バッターを見て投げられている」とここまでの成長ぶりを語った。

 この日は、仲がいい3兄弟で白星そろい踏み。今秋ドラフト候補の兄・志夢外野手は、侍ジャパン大学代表で、ハーレムベースボールウイークのスペイン戦に不動の1番として出場。チームは欧州遠征6連勝を飾った。今春センバツ4強入りした中央学院にいる弟の成夢捕手はZOZOマリンで、兄より約2時間遅れて白星。ともに4回戦に進んで、そろって甲子園にも一歩前進した。

 双子の弟とはあえて別の学校で甲子園を目指して、今春センバツで先を越されたが、この夏にかける思いは強い。6月の中央学院との練習試合を、荒井監督は「兄弟の対戦もあって、抑えたり打たれたりでしたが、2人ともムキになっていた」と振り返る。常に全力プレーの原点は、小学校6年のときに見た父・裕志さんの引退試合。「守備位置まで全力で行っていたのをはっきり覚えている。最後までこういうことをやるんだと思った」。2013年夏以来となる甲子園へ、大夢が全力でチームを引っ張っていく。