古江彩佳「嬉しいの一言です」アムンディ・エビアン選手権で劇的メジャー制覇!【コラム】

AI要約

宮里藍が初優勝した米女子ツアーのメジャー大会で、古江彩佳が劇的なイーグルを決め逆転優勝を果たした。

古江は緊張感から3打離される場面もあったが、ジェダイのセリフを頭に浮かべて自分を信じ、結果的に連続バーディとイーグルで優勝を飾った。

日本勢がエビアンを制したのは3人目であり、古江の勝利によって、日本勢が4つの海外メジャーの半分を制覇したことになる。

古江彩佳「嬉しいの一言です」アムンディ・エビアン選手権で劇的メジャー制覇!【コラム】

 憧れの宮里藍が2009年、米女子ツアー初優勝を挙げた女子ゴルフの海外メジャー、アムンディ・エビアン選手権(2009年はエビアン・マスターズ)で古江彩佳が最終ホールで劇的イーグルを奪い逆転でメジャー初優勝を飾った。

 15年前はメジャー大会ではなかったが、宮里が米ツアー参戦4年目にして涙の初優勝を飾った大会。プレーオフで先輩がソフィー・グスタフソンを下した18番パー5で古江は、ファーストカットのラフから6番アイアンで手前の池をギリギリで越すスーパーショットを放ちピンそば3.5メートルに。

 メジャーでの優勝争いの緊張から首位に3打離されたときに「諦めそうになった」というが終盤「最近好きになったスターウォーズのジェダイのセリフ“May the force be with you(フォースと共にあらんことを)”が頭に浮かんで、それを声に出して言い続け自分を信じてプレーしました」。

 その結果14番で10メートル、15番で12メートル、16番で1.5メートルを沈め3連続バーディでトップに並ぶと、18番で3.5メートルを沈めるイーグルでとどめを刺し1打差で勝ち切った。

 18番グリーンで仲間たちからシャンパンシャワーの祝福を受けた古江。宮里のときはエビアン(ウォーター)シャワーだったが、レマン湖を見下ろす美しい景色と表彰式でパラシュートで降りてきた人から国旗(日の丸)が渡される演出は変わっていない。

「メジャーで勝てるとは思っていませんでした。嬉しいの一言です」

 国内で8勝を挙げている古江だがメジャータイトルには無縁。パリ五輪の出場権は土壇場で世界ランクを逆転され山下美夢有に譲ったが、初メジャーのビッグタイトル獲得で溜飲を下げた。

 ちなみに日本勢がエビアンを制したのは1997年の小林浩美、2009年と2011年の宮里に次いで3人目。

 またメジャー制覇は樋口久子、渋野日向子、笹生優花に続く4人目。今季は全米女子オープンで笹生が、エビアンで古江が勝ち、開催された4つの海外メジャーの半分を日本勢が制したことになる。

 残るメジャーはあと1つ。2019年に渋野が優勝したAIG女子オープンだ。一昨年、古江がツアー初優勝を飾ったのも欧米ツアー共催のスコティッシュ・オープン。そして今回もヨーロッパの地で勝利を挙げており、全英女子オープンでの活躍も期待できそうだ。