リングの下 つながるコート 7世代先まで街盛り上げたい

AI要約

東京オリンピックで初めて採用されたバスケットボール3人制は、スピーディーで人気が高まっている。

大津市のSG―Parkは、地元の3人制プロチームの拠点であり、地域住民向けにも運動プログラムを提供している。

施設では、スポーツと食を通じた交流が行われ、健康のための運動のハードルを下げる取り組みが行われている。

リングの下 つながるコート 7世代先まで街盛り上げたい

 東京オリンピックで初めて採用されたバスケットボール3人制。通常のバスケットコートの半分でゴールは一つ、3対3で激しく攻守が入れ替わるスピーディーな競技に人気も高まっている。

 大津市には商業施設の一角にカフェを併設した屋内コートがある。Seventh Generation Projectが運営する「SG―Park」は、地元の3人制プロチームの拠点だけでなく、地域住民向けに運動プログラムも提供している。

 運営会社の牧貴士社長(42)は、大阪や東京で会社勤めや起業コンサルタントなどを経て、地元の滋賀にUターン。学生時代に汗を流したバスケットを通じて街を盛り上げたいと、2019年に施設をオープンさせた。

 スポーツと食を軸に、住民が気軽に運動を始めるきっかけ作りや、交流の場としても親しまれている。「健康のため、運動が必要とわかっていてもなかなかできないのが人間。参加のハードルを下げるのもこの場所の目的」と牧社長は語る。施設では食事を囲んで会話を楽しむ人たちや、一緒にシュートを練習する親子の笑い声が響いていた。

 会社やコートの名前は、7世代先まで考えて物事を決めるというアメリカ先住民イロコイ族の哲学にちなんだもの。牧社長は「コートの利用者も増え、バスケット界の盛り上がりを感じている。今利用している子どもたちの孫世代が、変わらず楽しく使ってくれているといいなと思います」。【和田大典】