村田真一氏が巨人・門脇の3点二塁打を評価 し烈遊撃争いを勝ち抜くきっかけになる一打にしてほしい

AI要約

巨人が6―1でDeNAを下す展開だった。門脇のタイムリーヒットが試合を決定づけた。打率の低さを感じつつも、甘い球を確実に打つことの重要性が強調される。

門脇は早打ちの選手であり、昨季はそのプレーが評価されたが、積極性が足かせにもなることがある。相手投手との対戦を通じて、狙いを定める大切さを学ぶ必要がある。

門脇の競争力を維持するためには、粘り強い打撃が欠かせない。チームは新たな選手を獲得し、競争が激化しているが、門脇自身が成長し続けることが試合で成功する鍵となる。

村田真一氏が巨人・門脇の3点二塁打を評価 し烈遊撃争いを勝ち抜くきっかけになる一打にしてほしい

◆JERA セ・リーグ 巨人6―1DeNA(13日・東京ドーム)

 なかなか突き放せない展開やったけど、門脇がいいタイミングで打ってくれたよね。これで試合が決まった。打ったのは確かに甘い高めの真っすぐ。相手の失投や。でもこれをたくさん打ち損じてきたから今、打率が2割2分2厘しかない。打率を残すって甘い球をいかに確実に仕留めるか、ということでもある。1軍の投手がコースをきっちりついた球は分かっていたって、なかなか打てんからね。

 門脇は基本的に早打ちの選手。昨季終盤はこれが奏功して阿部監督にレギュラーに指名されたよね。でもシーズン序盤はその積極打法が足かせにもなった。相手だって門脇を研究するからね。初球からボール気味の厳しい球を放ってきたりね。それに手を出しちゃって凡打、あるいはその後の甘い球を打ち損じて自信をなくす―っていうような感じかな。積極的にいく姿勢は問題ない。ただし相手の特徴をふまえた上で、球種、コースを絞って、狙いと違うなら我慢する勇気も必要よ。

 門脇が試合に出続けるためには打ち続けるしかない。チームはショートのできるモンテスを獲得した。厳しいようやけどまだ不安と思われているからや。現役時代、自分がレギュラーだったときも毎年のように捕手が入ってきて「えっ」と思ったけどプロってそういうもの。この一打が競争を勝ち抜くための、きっかけになるとええよね。(スポーツ報知評論家・村田 真一)