ウィンブルドン制し四大大会2度目V、世界32位クレチコバ「テニス人生で最高の日」<女子テニス>

AI要約

ウィンブルドン女子シングルス決勝でクレチコバがパオリーニを破り優勝。これで2度目の四大大会制覇を果たす。

クレチコバは第1セットを制し、第2セットでは追いつかれるも、最終セットでブレークを奪い優勝を決める。

パオリーニは2大会連続の準優勝となり、四大大会初優勝は叶わなかった。

ウィンブルドン制し四大大会2度目V、世界32位クレチコバ「テニス人生で最高の日」<女子テニス>

テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は日本時間14日(現地13日)、女子シングルス決勝が行われ、第31シードのB・クレチコバ(チェコ)が第7シードのJ・パオリーニ(イタリア)を6-2, 2-6, 6-4のフルセットで破り、大会初優勝を飾ると共に2021年の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)以来2度目の四大大会制覇を成し遂げた。

両者は2018年の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)予選1回戦で1度対戦しており、この時はクレチコバが6-2, 6-1のストレートで勝利した。

28歳で世界ランク32位のクレチコバは2021年の全仏オープンで四大大会のシングルス初優勝。ウィンブルドンでは同年に記録した16強入りが最高成績となっていたが、今大会は決勝まで勝ち進んだ。

そして決勝戦の第1セット、第1ゲームでブレークに成功したクレチコバはその後もストローク戦で主導権を握りブレークポイントを与えず。第5ゲームで2度目のブレークを奪い先行する。

しかし、続く第2セット、14本のアンフォーストエラーを犯すなど終始リズムに乗ることができず、2度のブレークを許し1セットオールに追いつかれる。

そしてファイナルセット、互いにサービスキープが続くとゲームカウント3-3で迎えた第7ゲームでクレチコバがブレークに成功。サービング・フォー・ザ・チャンピオンシップとなった第10ゲームでは2度のブレークポイントを凌ぎ3本目のマッチポイントをものにし、1時間56分でウィンブルドン初優勝を決めた。

試合後の表彰式でクレチコバは「誰も信じていないと思う。決勝に進出したなんて誰も信じていない。ましてやウィンブルドンで優勝したなんて誰も信じないだろうね」とコメント。

「今は言葉がない。今起きたことは信じられない。間違いなくテニス人生で最高の日、そして人生最高の日。今の気持ちを説明するのはとても難しい。ジャスミン(パオリーニ)と彼女のチームを祝福したいと思う。彼女は素晴らしい2週間を過ごした。素晴らしい決勝だった。すべてのボールのために戦ったけど最後には私がラッキーだった。彼女は数週間前に全仏オープン決勝に進出した。彼女がこんなに短い期間で成し遂げたことは驚くべきこと。心から祝福したい」

なお、敗れたパオリーニは四大大会初優勝とはならず。先月の全仏オープンに続きグランドスラム2大会連続の準優勝となった。