世界31位クレチコワ、フルセットマッチを制して2021年全仏以来のグランドスラム制覇! 全仏準Vのパオリーニはタイトル獲得ならず[ウィンブルドン]【テニス】

AI要約

第31シードのバルボラ・クレチコワがウィンブルドン女子シングルス決勝で第7シードのジャスミン・パオリーニを破り、2度目のグランドスラム制覇を果たした。

クレチコワは過酷な試合を勝ち抜いて4強入りし、準決勝では逆転勝ちを収めるなど健闘。一方のパオリーニも全仏オープンで好成績を挙げ、接戦となる対戦となった。

試合ではクレチコワが第1セットを制するも、パオリーニが第2セットを奪い返し、最終的にクレチコワが粘り強いプレーで勝利を収めた。

世界31位クレチコワ、フルセットマッチを制して2021年全仏以来のグランドスラム制覇! 全仏準Vのパオリーニはタイトル獲得ならず[ウィンブルドン]【テニス】

現地7月13日、「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン)女子シングルス決勝が行われ、第31シードのバルボラ・クレチコワ(チェコ/世界ランク31位)が、第7シードのジャスミン・パオリーニ(イタリア/同7位)を6-2、2-6、6-4のフルセットで下して、2021年全仏オープン以来のグランドスラム2勝目を挙げた。

28歳のクレチコワは、初戦でベロニカ・クデルメトワ(同38位)との3時間14分にも及ぶ激闘を制すと、その後も接戦をものにしてウィンブルドン初の4強入り。準決勝では、2022年大会のチャンピオンであるエレナ・リバキナ(カザフスタン/同4位)に逆転勝ちし、グランドスラム初優勝を果たした2021年の全仏オープン以来のグランドスラムタイトルを狙った。

対するは6月の全仏オープンで準優勝し、トップ10入りを果たした遅咲きの28歳、パオリーニ。両者、2018年の全豪オープン予選1回戦で対戦しており、6-2、6-1でクレチコワが勝利。今回が6年半ぶりの対戦となる。

試合は、互いにクレーコートの全仏オープンで好成績を残しているだけに、スピンの効いたストロークで攻めていく。クレチコワはコート深くへのストロークでパオリーニのミスを誘う。第1ゲームでブレークし試合の主導権を握ったクレチコワが、第5ゲームでリードを広げて、6-2で第1セットを先取した。

準決勝では1セットダウンから気持ちを前面に出して逆転勝ちを収めたパオリーニ。第2セット開始から鋭いショットを放って、第2ゲームでこの日最初のブレークに成功し、クレチコワの流れをストップ。第1セットにあったミスも減り、第8ゲームもブレークして6-2でセットを奪い返した。

泣いても笑っても今大会最後のセット、観客の後押しも受けてリズムはパオリーニあったが、クレチコワも粘りのプレーで一歩も譲らない。1ゲーム、1ポイントが重くのしかかる中、第7ゲームではクレチコワがフォアハンドの強打でチャンスを握ると、パオリーニが痛恨のダブルフォールト。大きなリードを奪ったクレチコワは、サービング・フォー・ザ・チャンピオンシップとなった第10ゲームで硬さが見られ、ピンチを迎えたがこれをしのいで6-4。自身2度目のグランドスラム制覇を成し遂げた。