【日本ハム】2軍本拠地を千葉・鎌ケ谷から北海道へ移転するプランが浮上、建て替えも選択肢

AI要約

日本ハムが2軍本拠地を北海道へ移転するプランを検討中。

鎌ケ谷スタジアムの老朽化や改修費用、1、2軍の距離解消、親子ゲームの容易化などを考慮。

日本ハムの育成拠点として27年前に開場された鎌ケ谷は、移転後もチーム強化の中心となる。

【日本ハム】2軍本拠地を千葉・鎌ケ谷から北海道へ移転するプランが浮上、建て替えも選択肢

 日本ハムが2軍本拠地も北海道へ移転させるプランを検討していることが13日、分かった。97年3月開場の千葉・鎌ケ谷にある「ファイターズ鎌ケ谷スタジアム」は老朽化が進んでいる。雨漏りなどもあり、度重なる改修に追われているハード面と1、2軍の物理的な距離を解消する一手として、1軍本拠地がある北海道・北広島近郊に2軍新球場を建設する構想が浮上したもようだ。

 選択肢としては鎌ケ谷の建て替えも残されている。一方で、北広島近郊に2軍新球場が誕生すれば、シーズン中の選手の入れ替えもスムーズに行え、1軍にいる選手が出場機会確保のために2軍戦へ出場する「親子ゲーム」も容易になるなどの利点がある。ただ、所属するイースタン・リーグでは最北の本拠地となり、各球団が均等に負担する移動費も増えることが予想され、関係各所への理解も得る必要がありそうだ。

 鎌ケ谷は天然芝の球場に加えて選手寮、室内練習場を併設する育成拠点として27年前に開場した。かつては神奈川・川崎の河川敷にあった「日本ハム多摩川球場」が2軍本拠地だったが、河川の増水で使えないこともあり、育成重視の観点から大社義規初代オーナーの肝いりで誕生した。球場サイズは当時の1軍本拠地だった東京ドームと同じで設計された。

 04年に本拠地を札幌ドームへ移転して以降も「スカウティングと育成」というチーム強化の根幹を担い、現在メジャーで活躍するダルビッシュ(パドレス)や大谷(ドジャース)も巣立った場所が鎌ケ谷。エスコンフィールド誕生で1軍のプレー環境などが改善された中で、育成拠点となる2軍のリニューアルも本格検討に入った。