「さらに100年」道後温泉本館 11日に全館営業再開へ【愛媛】

AI要約

道後温泉本館の全館営業が再開し、保存修理工事が終了したことを祝う式典が開かれました。

営業再開に合わせて設備の改善が行われ、料金が値上げされるなどの変更もあります。

一方で、道後をアートで活性化していた取り組みは終了し、作品の撤去作業が進められることも明らかになりました。

「さらに100年」道後温泉本館 11日に全館営業再開へ【愛媛】

保存修理工事を終えた道後温泉本館の全館での営業が11日、再開します。

この門出を祝う記念式典が10日に開かれ、約50人の関係者が出席する中、テープカットなどが行われました。

【松山市 野志克仁市長】

「初心を大事にしながら良いおもてなしを積み重ねていけば、この地域はさらに100年輝き続けると信じております」

文化財として保護しながら耐震化などを図った本館の保存修理工事は2019年1月に始まり、工事期間中は部分営業となっていました。

全館での営業再開は5年半ぶりとなります。

これにあわせて本館には新たな休憩室が設けられるなどし、入浴客を出迎える準備が整えられました。

一方で燃料費などの高騰によって料金は値上げされ、これまで大人1人460円だった「神の湯」の入浴料は700円となります。

こうした中、道後をアートで活性化する取り組みは終了となります。

飛鳥乃湯泉の中庭には写真家で映画監督の蜷川実花さんが手がけた色鮮やかな作品がありますが、11日以降、撤去が進められるということです。

また、道後商店街を100色の和紙で彩る作品も10日の夜から撤去作業に入ります。

市は「今後のアート事業は未定」とした上で、本館の全館営業再開にあわせて「風情を感じられる道後を楽しんでほしい」としています。