きらら交流館を「海辺の駅そらうみ」に 空、海を生かしたレジャー施設へ【山陽小野田】

AI要約

山陽小野田市の宿泊研修施設きらら交流館が改修工事中で、2027年1月に「海辺の駅そらうみ」としてリニューアルする予定。施設は多世代での学びや交流の場として活用され、従来の機能を充実させて新たなレジャー施設として再オープンする。

市民の要望を反映し、1階には売店、カフェ・レストラン、ビューラウンジ、市民ギャラリーなどを整備。2階には海が一望できる露天風呂や水風呂、休憩スペースを拡充する。新業態である「海辺の駅」として、海辺の魅力を最大限に活かす。

施設改修による総工費は約11億円で、マーケティングプロデューサーやブランドデザインの専門家も加わり、市の観光拠点として期待されている。

きらら交流館を「海辺の駅そらうみ」に 空、海を生かしたレジャー施設へ【山陽小野田】

山陽小野田市は、改修工事で長期休館中の宿泊研修施設きらら交流館を「海辺の駅そらうみ」として一新する。温浴施設やレストランといった従来の機能を充実させ、目の前に広がる空と海を生かしたレジャー施設を目指す。オープンは2027年1月を予定している。

 

 同館は、多世代で宿泊し、研修や野外活動を通じて学習、触れ合い、交流の場をつくろうと、01年4月に開館した。建物は鉄筋コンクリート造りの2階建てで、延べ床面積は2584平方㍍。コロナ禍前となる16~18年の年間平均来館者数は16万1500人ほどで、温浴施設の利用が半数を占めた。

 

 機械設備の老朽化に加え、宿泊研修以外の利用が多くなったことから、市では建て替えではなく、既存施設の有効活用による改修を決め昨年3月から休館している。

 

 再整備に当たり▽スマイルエイジングにつながる機能▽「道の駅・海の駅」をビジネスモデルとした観光・交流拠点▽周辺の地域資源を生かした交流人口の増加とにぎわい創出―の3点を軸に、基本設計を策定した。

 そらうみは、1階に売店やカフェ・レストラン、ビューラウンジ、市民ギャラリーなどを整備。2階の温浴施設には海が一望できる露天風呂を設け、市民の要望を受けて水風呂を新設。以前は和室だけだった休憩施設は海を眺めたり、落ち着いた照明の下でくつろいだりできる6室に拡充する。

 

 最大の魅力となるさまざまな海辺財産を生かすため、新たに「海辺の駅」という業態表現とした。名称はロケーションをストレートに伝えられるよう平仮名でシンプルなものを採用した。

 

 改修後は、駐車場側をメイン玄関とし、外壁は、市のイメージカラーであるオレンジ色を際立たせる。総工費は約11億円を見込む。市シティセールス課の池田哲也主幹は「マーケティングプロデューサーに加わってもらい、ブランドデザインにも力を入れた。市の観光拠点となる施設になれば」と期待している。

 

 今年度は実施設計に着手。来年度に改修工事に取り掛かる。