モイセエフ擁する豊川、初の夏の甲子園へ戦力向上中! カギは超高校級スラッガーの前、投手陣は急成長 センバツの雪辱をはたすか!?【注目チーム紹介】

AI要約

豊川は10年ぶりのセンバツ出場を果たし、初戦での大敗を経験したものの、春季愛知県大会や報徳学園との招待試合で戦力の立て直しを示している。

投手陣では新たな軸が形成され、2年生の中西選手と平野選手が中心となって活躍しており、春季大会で好投を見せている。

また、林選手など他の投手陣の成長も著しく、チーム全体の投手力強化が図られている。

モイセエフ擁する豊川、初の夏の甲子園へ戦力向上中! カギは超高校級スラッガーの前、投手陣は急成長 センバツの雪辱をはたすか!?【注目チーム紹介】

 今年、10年ぶりにセンバツ出場をはたした豊川。世代屈指の強打者・モイセエフ・ニキータ外野手を擁して、上位進出が期待されたが、初戦で阿南光に4対11で大敗を喫してしまった。

 その後、春季愛知県大会ではベスト4、センバツ準V・報徳学園との愛知招待試合でも3対1で競り勝つなど戦力の大きな立て直しが見られる。

 まず投手の軸が変わった。センバツまでは左の技巧派・鈴木爽太投手(3年)が背番号1を背負っていたが、中西 浩平投手(2年)、平野 将馬投手(2年)の2年生投手が中心になる。中西は180センチの長身から常時130キロ後半の速球、スライダー、カーブを投げわける本格派。平野は上背はないが、体全体を使った投球フォームから伸びのある140キロ前半の速球で押していく投手だ。

 中西は春季愛知県大会で3試合15回を投げ、15奪三振防御率1.20の好投。平野は同じく10回を投げ、防御率4.50だったが6月1日の報徳学園との招待試合では2回無失点の好リリーフ。を見せた。

 二人の成長について長谷川裕記監督は「センバツが終わってからの一番の課題は投手力が強化でした。平野と中西が競争しあって、春の県大会ベスト4にいくことができたのは自信になったのでは。当然、満足はしていないと思いますので、さらなるレベルアップを期待しています」と語る。

 中西、平野以外では林 優大投手(3年)の成長が著しい。右サイドから130キロ前後の速球、スライダー、シンカーを駆使する技巧派。取材日にはシート打撃で登板し、レギュラー陣相手に抑える好投を見せ、愛知招待試合でも報徳学園相手に1 回2/3を投げて無失点に抑えてみせた。

 長谷川監督は鈴木の復活にも期待している。

「秋は彼がチームをセンバツに導いてくれました。ただほかの投手との競争に勝たないといけません。今年は右投手が多い布陣なので、左投手は重要なポジション。しっかりと這い上がってきてほしいと思っています」