報徳学園・今朝丸裕喜、初戦で思わぬ苦戦 三回まで毎回失点で5回8安打4失点/兵庫大会

AI要約

報徳学園は高校野球兵庫大会2回戦で13-4で勝利し、先発投手の今朝丸は苦戦しながらも勝利に貢献した。

今朝丸は初回から失点し、コントロールの課題を明らかにしながらも試合を最後まで投げ抜いた。

阪神スカウトやチームメイトは今朝丸の力を高く評価し、甲子園での全国制覇を目指す報徳学園の意気込みが伝わる。

報徳学園・今朝丸裕喜、初戦で思わぬ苦戦 三回まで毎回失点で5回8安打4失点/兵庫大会

第106回全国高校野球選手権大会兵庫大会(11日、報徳学園13-4舞子、尼崎ベイコム)兵庫大会2回戦が行われ、今春の選抜大会準優勝の報徳学園は13-4の七回コールド勝ちで舞子を退けた。先発したプロ注目の151キロ右腕、今朝丸裕喜投手(3年)は三回まで毎回失点で5回8安打4失点。夏初戦で思わぬ苦戦を強いられた。

選抜大会のリベンジを目指す戦いがはじまった。報徳学園は七回コールド勝ちで初戦突破。だが、スタンドで11球団計26人のスカウトが見つめる中、先発した今朝丸がピリッとしなかった。

「立ち上がりで点を取られてしまったのが一番の反省。結構、自分を対策してきているなと感じた」

初回にいきなり5点の援護を受けた。だが、雨の影響が残る直後のマウンドで、2死一塁から渡辺陸に中堅への適時二塁打を許した。二回にも2本の安打で一、三塁とされ、捕逸で失点。三回は1死から四球、頭部への死球と制球を乱すと、一、二塁から連続適時打を食らって一時は6-4と詰め寄られた。

四回以降は修正したが、5回100球で8安打4失点。「ボールの高さが原因。低めを狙って浮いてしまった」と唇をかんだ。選抜大会の決勝、高崎健康福祉大高崎(群馬)戦でも先制した後の一回に2点を失っており、立ち上がりが課題になる。

6人体制でチェックした阪神の熊野スカウトは「雨の中で140台を超えて最速は147キロが出ている。力を持っているのは分かっている。いいときの状態に戻してくれたら。どう修正するかを見たい」と評した。

「兵庫の『てっぺん』を取って、甲子園で日本一を取る」

チームは2年連続で選抜準優勝ながら、夏は2018年を最後に甲子園の土を踏めていない。1981年以来、43年ぶり2度目の戴冠で春の悔しさを晴らすため、つまずいてはいられない。次回登板で一変した姿をみせる。(上阪正人)

■今朝丸 裕喜(けさまる・ゆうき)2006(平成18)年6月2日生まれ、18歳。神戸市出身。東灘小で野球を始め、横屋川井少年野球部に所属。報徳学園では1年秋からベンチ入り。2年春、3年春の選抜大会準優勝に貢献。最速151キロの本格派でスライダー、カットボール、フォークなどを操る。好きな選手は山本由伸(ドジャース)。188センチ、79キロ。右投げ右打ち。