新潟県警の警察官・滝沢栄吉、ボクシングのプロテストを受験「やるからには世界王者を目指す」

AI要約

新潟県警の警察官、滝沢栄吉(24=大翔)が12日にボクシングのプロテストを受験する。アマチュア時代の実績や日大での活躍が合格を期待させる。

滝沢栄吉はプロボクサーとしての道を志し、警察官としても市民を守る使命感を持っている。

滝沢栄吉の経歴や挑戦に対する姿勢、将来への展望が明確に示されている。

新潟県警の警察官・滝沢栄吉、ボクシングのプロテストを受験「やるからには世界王者を目指す」

 新潟県警の警察官、滝沢栄吉(24=大翔)が12日にボクシングのプロテスト(東京・後楽園ホール)を受験する。開志学園時代は全国上位の成績を残し、日大で副主将を務めるなどアマのトップレベルで活動。合格すれば県初の「警察官プロボクサー」になる。

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 テストに向け「油断しないように」と気を引き締める。内容は筆記と2回のスパーリング。開志学園では2年の国体ライトフライ級、3年の全国選抜フライ級でともに3位。日大1年時には全日本選手権でベスト8入りし実績、実力は文句なしの合格レベルだ。

 新潟県警察学校卒業後の昨秋に柏崎署に赴任し交番に勤務。赴任直後の昨年10月の柔道の練習中に右すねを骨折した。体を動かせるようになったのは年明けから。所属する十日町市の大翔ジムに週1、2度通い、時間がないときは、自宅敷地にサンドバッグを用意してくれた知人宅で汗を流した。急ピッチの仕上げだが、ジムの嶋田雄大代表(52)は「体が万全になればもっと良くなる」と太鼓判を押す。

 高校時代からプロ志望。イン、アウトの攻防の技術には自信がある。ただ、これまで全国上位はあるが優勝はない。「自分の力を示したい。もちろんやるからには世界王者を目指す」。一方で、市民を守る警察官に子どものころからあこがれていた。プロ受験に際し、県警からは兼業許可を得た。合格し、試合をした場合の報酬は犯罪被害者支援センターに寄付する。「警官、ボクサー。どちらも中途半端にはしない」。全力で二兎(にと)を追う。【斎藤慎一郎】

 ◆滝沢栄吉(たきざわ・えいきち)2000年(平12)4月17日生まれ、新潟市出身。3歳から空手を習い、丸山小5年でボクシングを始める。大江山中では陸上部に所属しながらボクシングを続け、中3時に全日本UJ王座決定戦48キロ級に東日本代表で出場し準優勝。開志学園に進学し、県高校総体で史上初の3連覇を達成した。高校の全国大会には計8度出場し、3位が2回、ベスト8が5回。日大に進み、1年から関東大学リーグ戦に出場。4年時に副主将を務めた。160センチ。血液型B。