オラスクアガ、右拳は万全「今はしっかりと完治をした状態で試合に臨む」

AI要約

プロボクシングのWBO世界フライ級3位のアンソニー・オラスクアガ(25)=米国=が、東京での王座決定戦に向けて万全の状態で準備を整えている。

オラスクアガは右拳の手術を経て復帰し、加納陸との闘いに自信を持ち、激戦が予想される相手にも油断なく臨む意気込みを示している。

日本には中谷潤人と共に滞在し、中谷家の減量食を楽しむなどリラックスもしつつ、2度目の世界戦に向けて真剣にトレーニングを積んでいる。

オラスクアガ、右拳は万全「今はしっかりと完治をした状態で試合に臨む」

プロボクシングのWBO世界フライ級3位のアンソニー・オラスクアガ(25)=米国=が11日、東京・新宿区の帝拳ジムで同級2位の加納陸(26)=大成=と闘う王座決定戦(20日、東京・両国国技館)に向けた練習を公開。2度目の世界戦は万全の状態で臨めるとし、勝利に自信を見せた。

帝拳プロモーションと契約しているオラスクアガはシャドーボクシングとサンドバッグ打ちを各1ラウンド披露。キレのある動きを見せ、サンドバッグに強打を打ち込んだ。

「とても良いコンディションで、また素晴らしい環境で練習させてもらっている。もう準備万端。またこのように世界チャンピオンになる機会を与えてもらいうれしく思っている」

3日に出身地で拠点の米カリフォルニア州ロサンゼルスから来日。同便でロサンゼルス合宿から帰国した同じルディ・エルナンデス・トレーナー(米国)に師事するチームメートで、同興行でWBC世界バンタム級1位のビンセント・アストロラビオ(27)=フィリピン=と初防衛戦を闘う王者の中谷潤人(26)=M・T=の神奈川・相模原市にある実家で中谷家と一緒に生活して、試合に備えてきた。「日本大好き」と話し、中谷の母・府見子さんが作る減量食を食べて減量しており「潤人のママはグレートシェフ、ナンバーワンシェフ。全部『ダイスキ』。何でもおいしい」と笑顔を見せた。そのおかげもあって減量は「イージー」だという。

昨年4月に東京・有明アリーナで代役として急遽(きゅうきょ)、WBA、WBC世界ライトフライ級統一王者の寺地拳四朗(BMB)に挑戦し、初めての世界戦で激闘を演じた末に9回TKOで敗れた。9月の前戦も中谷と同興行で有明アリーナで闘っており、113ポンド(約51・2キロ)契約8回戦でジーメル・マグラモ(フィリピン)に7回TKO勝ちした。

数年前から右拳に慢性的な痛みを抱えており、昨年11月に右拳の手術を受けた。昨冬にロサンゼルスでジムワークを再開。「拳四朗戦のときにはもう痛んでいた。けがをしたままで試合をしていた」と明かし、術後約4カ月間は右拳でパンチを打てなかったが「今はしっかりと完治をした状態で試合に臨む」と万全の状態で2度目の世界戦に向かう。

加納については「インサイドのファイトが上手な選手。アッパーカットが得意で、そこからのコンビネーションを打ってきて、前後にフットワークを使っていく選手。ランキングも上だし、強い選手だと思ってる。一切油断はしていない。ただ、自分もここまでトレーニングを一生懸命してきた。それは勝利のためであり、自信を持ってここにいられるのも、そういった準備、努力のたまものだと思う」と自信を見せた。