WBCバンタム級王者中谷潤人「力強く打つことにフォーカス」20日V1戦へ公開トレ

AI要約

プロボクシングWBC世界バンタム級王者中谷潤人が初防衛戦に向けて練習を公開。20日に挑戦を受けるビンセント・アストロラビオとの戦いに向け、力強いパンチに特化した準備をしている。

中谷はKOを期待されるが、より良いパフォーマンスを目指している。アストロラビオの持つパワフルなパンチに対抗するため、スパーリングやサンドバッグでのトレーニングを積み重ねている。

世界3階級制覇王者である中谷は、自身を含めて試合に集中し、強い意志を持って臨んでいる。

 プロボクシングWBC世界バンタム級王者中谷潤人(26=M・T)が初防衛戦に向けて練習を公開した。20日に東京・両国国技館で同級1位ビンセント・アストロラビオ(27=フィリピン)の挑戦を受ける。10日には相模原市の所属ジムで集まった報道陣に向け

 シャドーボクシングとサンドバッグ打ちを披露した。 3日にスパーリング中心の実戦練習を続けてきた米ロサンゼルスから帰国し、早速、所属ジムでも世界戦と同じ12回のスパーリングも消化。10日後に迫ったV1戦に向けて減量も順調の進み、リミットまで残り2~3キロだという。中谷は「もちろんKOを期待されていると思う。より良いパフォーマンスをして納得できる試合をしたい」と強い決意を口にした。

 挑戦者アストロラビオの持ち味となるパワーあるパンチに対抗する準備を整えてきた。ロサンゼルス合宿では計90回のスパーリングに加え、サンドバッグ打ちを増やし「力強く打つことにフォーカスしてきた。力強いパンチを売ってKOする場面を作る」(中谷)ことを意識してきた。特に重心を低くし、安定した下半身からパワーを連動させて両拳に伝えるイメージも膨らんでいる。

 中谷は「相手はプレスをかけているのでしっかり止めるために強いパンチの練習をしてきた。パワーで対抗していく」と手応えを示していた。現在、米老舗専門誌ザ・リングが選定するパウンドー・フォー・パウンド(階級を超越した最強ボクサー)ランキングで10位に入るなど、国内外のボクシング界で期待される存在。世界3階級制覇王者でもある中谷は「しっかりとこの試合に集中したい」と気合を入れ直していた。