「何でお前が前にいるんだ!」柔道・韓国銅メダリストに批判殺到で同情の声「意図的ではないのに」【パリ五輪】

AI要約

パリ五輪柔道での銅メダリストイ・ジュンファンが、表彰式で写真撮影に関する非難を浴びている。

一部の海外ファンからのコメントがインスタグラムに殺到し、イ・ジュンファンは場所を占拠したと批判されている。

しかし、表彰台での動画からは、イ・ジュンファンの行動が意図的なものではなかった可能性も示唆されている。

「何でお前が前にいるんだ!」柔道・韓国銅メダリストに批判殺到で同情の声「意図的ではないのに」【パリ五輪】

 審判の不可解判定などが相次ぎ、波乱の展開となっている今回のパリ五輪柔道で、何ともかわいそうな”被害者”がいることが分かった。 

 パリ五輪の柔道男子81キロ級で銅メダルを獲得したイ・ジュンファン(韓国)がその人。

 世界ランク3位のイ・ジュンファンは7月31日(日本時間)に行われた柔道男子81キロ級の3位決定戦で世界1位のマティアス・カス(ベルギー)を延長戦の末に小内刈りで破り、銅メダルを獲得。自身初の五輪出場でメダルに手が届いたとあって喜びも人一倍。カスをマットに倒したあとは、ここまでの苦難を思い嗚咽したことも感動のシーンとなった。

 そして金メダルに輝いたのは同級では五輪史上初となる連覇を達成した日本の永瀬貴規だったが、銀、銅メダリストとともに上がった表彰台では、初の表彰台を喜ぶイ・ジュンファンに永瀬自らが半歩後ろに下がって写真撮影。決勝を戦ったタト・グリガラシビリ(ジョージア)に主役として前に出るよう促されても、うなづきながらも前に出ることはなく、その奥ゆかしさも日本では好感を持って伝えられた。

 しかし、この写真が波紋を招いてしまったという。

 韓国メディア『スポーツソウル』には「日本の金メダリストを差し置いて『なぜお前が前列に?』…韓国柔道選手に海外から批判の声」とタイトルづけられた記事が掲載。

 

 同記事によれば、イ・ジュンファンのインスタグラムには一部の海外ユーザーから「無礼だ」と叩かれていると伝えている。

 記事中では記念すべき表彰式に上がって撮影した写真に関して「一部から悪い意味で注目を集めた」と表現。理由として「金メダルの永瀬貴規よりも、銅メダルのイ・ジュンファンが”目立って”いる」ためとした。 

 その写真を見た海外ファンから、イ・ジュンファンのインスタに「なぜその場所を占拠したのですか?他のプレイヤーがあなたに呆れています」「おい!なんで金メダルでも取ったみたいに振る舞ってるんだ?そこにいるべきじゃない」などとコメントが殺到しているというのだ。

 しかし議論となっている表彰台のシーンは記事中でも動画を確認したとした上で「先に立っていた永瀬貴規が他の3人にスペースを譲ってあげているようにも見える」とコメント。実際に永瀬はほかのメダリストに前に出るよう、促されてもあえて、後方をキープしたともされる。

 これには「狭い表彰台に選手全員が上がるためには、体を重ねなければならない」「イ・ジュンファンとしても意図的なものではないだろう」と記事中では同情的な見方も示されている。

 現在もSNSには”目立ちすぎた”写真をめぐって批判的なコメントが続いているという。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]