田中恒成、最優先ターゲットは統一王者・マルティネス! 井岡へは沈黙の後「うまく伝えられない」【ボクシング】 

AI要約

ボクシングのWBOスーパーフライ級王者・田中恒成が目標の4団体統一に向け、最優先のターゲットをWBA&IBF統一王者のフェルナンド・マルティネスに絞ったと明かした。

田中は初防衛戦に向け、WBO同級12位のジョナタン・ロドリゲスと対戦し、最速で年内の統一戦を目指している。

田中は再戦を熱望してきた井岡との激突が実現できず、新たな標的としてマルティネスを定めた。

田中恒成、最優先ターゲットは統一王者・マルティネス! 井岡へは沈黙の後「うまく伝えられない」【ボクシング】 

 ボクシングのWBOスーパーフライ級王者・田中恒成(29)=畑中=が9日、目標の4団体統一に向け、最優先のターゲットをWBA&IBF統一王者のフェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)に絞ったと明かした。同日は名古屋市北区の畑中ジムで、WBO同級12位のジョナタン・ロドリゲス(メキシコ)との初防衛戦(20日、東京・両国国技館)に向けて練習を公開。最速で年内の統一戦へ、KO勝利をノルマに掲げた。

 「標的が定まった」

 田中が、複雑な思いを振り払うように2度、声を張った。7日、井岡とマルティネスの激突で、マルティネスが2本のベルトを掲げた。田中にとって井岡はプロ初黒星を喫した相手。再戦を熱望してきたが、実現への道筋は振り出しに戻った。

 井岡について問われ、沈黙の後に「思うことは少なくないけど、うまく伝えられない」。再挑戦にこだわって、歩みを止めるわけにはいかない。”敵討ち”で前に進む。

 2月の同級王座決定戦は判定勝ち。4階級制覇の充実感でなく、KOを逃した悔しさに浸った。同じ階級の世界王者は3人。立ち位置は「評価も試合内容も劣る」と分かっている。「それを払拭できるように。完封してKO」と自らに課した。

 1カ月前に41度の高熱に見舞われたが、ミットを吹き飛ばす強打を披露するなど不安はない。畑中清詞会長の「やっぱりKO。インパクトのある勝ち方で、夢へつなげてほしい」という期待に応え「7・20」を通過点にしてみせる。