イングランド、オランダに劇的勝利で2大会連続EURO決勝進出! 後半ATにワトキンスが逆転弾

AI要約

EURO2024・準決勝でオランダ代表とイングランド代表が対戦し、激しい攻防が展開された。

オランダ代表が先制するも、イングランド代表がPKで追いつく。試合終盤に逆転ゴールを決め、イングランド代表がファイナル進出を果たす。

イングランド代表がファイナルでスペイン代表と対戦することになった。

イングランド、オランダに劇的勝利で2大会連続EURO決勝進出! 後半ATにワトキンスが逆転弾

 EURO2024・準決勝が10日に行われ、オランダ代表とイングランド代表が対戦した。

 試合は立ち上がりの7分に均衡が破れる。オランダ代表は自陣右サイドでボールを持ったデンゼル・ダンフリースが背後のスペースへスルーパスを通そうと試みるも、ここはマルク・グエイに処理される。セカンドボールはデクラン・ライスの元に渡ったが、ここで素早い切り替えを見せたシャビ・シモンズが激しく寄せてボールを奪取。自らボールを持ち運び、ペナルティエリア手前から右足を振り抜くと、強烈な一撃がゴールに突き刺さった。

 幸先良くオランダ代表が先手を取ったものの、イングランド代表もビハインドの時間を長くは続かせない。14分、ピッチ中央付近で縦パスを引き出したジュード・ベリンガムが反転から前を向き、前線へボールを繋ぐと、ケインが右サイドへ展開。得意の位置でボールを受けたサカはカットインから左足を振り抜くも、ここはブロックされる。こぼれ球に反応したケインが右足で強烈なシュートを放つも、ここは枠を外れた。

 だが、このケインがシュートを放ったプレーにて、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入。OFR(オンフィールドレビュー)にて、ケインのシュートに対して、やや遅れてタックルに入ったダンフリースのファウルが確認され、イングランド代表にPKが与えられる。このPKをケインがゴール左下に蹴り込み、イングランド代表が試合を振り出しに戻した。

 勢いに乗ったイングランド代表は続く23分、右サイドから攻撃へ出る。フォーデンからのパスを受けて、前を向いたコビー・メイヌーがドリブルで前進。ボールを引き取ったフォーデンが、タイミングをズラして右足で狙ったが、ゴールラインのわずか手前でダンフリースに阻まれた。

 イングランド代表に押し込まれる時間帯が続くなか、オランダ代表は30分にセットプレーからゴールを脅かす。X・シモンズが右コーナーキックで合う音スイングのボールを入れると、ボックス内で高く跳んだダンフリースがヘディングシュートを狙うも、ここはクロスバーに直撃。対するイングランド代表は直後の32分、ボックス手前で横パスを受けたフィル・フォーデンがミドルシュートを放つと、ここは左ポストに嫌われた。

 前半はこのまま1-1で終了。後半に入ると、オランダ代表はドニエル・マレンを下げて、“切り札”のヴァウト・ヴェグホルストをピッチへ送り出す。後半の立ち上がりはオランダ代表の時間が続いたが、勝ち越しゴールを上げるにも至らない。

 試合はこのまま終盤に突入。延長戦も視野に入るなか、ガレス・サウスゲート監督は大きな決断を下す。81分、フォーデン、そして先制点を挙げた“エース”のケインを下げて、コール・パルマーとオリー・ワトキンスを投入。すると後半アディショナルタイム、この2人が大きな仕事をやってのけた。

 90+1分、敵陣右サイドでボールを受けたパルマーが前を向き、ボックス内へ斜めのボールを入れると、ステファン・デ・フライを背負いながらボールを受けたワトキンスが、反転から思い切りよく右足を振り抜く。デ・フライの股下を射抜く一撃がゴールに突き刺さり、“伏兵”の一撃がイングランドが土壇場で勝ち越しに成功した。

 この結果、勝利したイングランド代表が、劇的な形で逆転勝利を飾り、2大会連続のファイナル進出を決めた。決勝は14日に行われ、スペイン代表と対戦する。

【スコア】

オランダ代表 1-2 イングランド代表

【得点者】

1-0 7分 シャビ・シモンズ(オランダ代表)

1-1 18分 ハリー・ケイン(PK/イングランド代表)

1-2 90+1分 オリー・ワトキンス(イングランド代表)