中谷潤人 V1戦に抱負「ビッグファイトを期待してもらえる内容に」KO勝利に自信

AI要約

中谷潤人がWBC世界バンタム級タイトルマッチの初防衛戦に向けて意気込む。

中谷は調整を順調に進め、自信を感じている。

中谷はビッグファイトに向けて強いパンチを意識し、相手との戦術を練る。

中谷潤人 V1戦に抱負「ビッグファイトを期待してもらえる内容に」KO勝利に自信

 求められるのは勝利だけではない。ボクシングのWBC世界バンタム級タイトルマッチ(20日、東京・両国国技館)で同級1位の挑戦者ビンセント・アストロラビオ(27=フィリピン)と初防衛戦を行う王者の中谷潤人(26=M・T)が10日、神奈川県相模原市内の所属ジムで公開練習を行い、評価を高める試合内容でビッグマッチにつなげる勝利に意欲を示した。

 猛暑の中での調整を「水分を摂りながら、汗もしっかり出ている」と歓迎している中谷。バンタム級で3階級制覇を達成してから2戦目で「周りの人からも肌ツヤがいいと言われて、いい調整ができていると思う。感覚的にもパワーもスピード感も増して、よりバンタム級にフィットしてきている感じはする」と手ごたえを感じている。減量も残り2~3キロと順調だ。

 日本人が4団体の王者を占め、王座統一戦の期待も高まる中、今回は指名試合ではあるが通常の防衛戦。米国の権威ある専門誌「ザ・リング」が定めるパウンドフォーパウンド(PFP=全階級を通じたランキング)の10位に入るほどの評価を受ける中谷にとっては物足りないとも思われるが、「よりビッグファイトを期待してもらえるような試合内容にしたい。ただノックアウトするのではなくて、いいパフォーマンスをして、納得できるような戦いをしてノックアウトしていきたい」と気持ちを引き締めた。

 そのため、今回は強いパンチを打ち込むことを意識。今月頭に終えた恒例の米国ロサンゼルス合宿では、スパーリングを通常より少ない90ラウンドに減らし、サンドバッグに力強く打ち込むことに注力したという。

 相手の印象については「パワーパンチを振ってくる」と語り、「そういったところを気を付けながら自分のボクシングをはめていきたい。中間距離で振ってくるワンツーはタイミングがいい。そこら辺は、じらしながら自分が当てたいパンチを当てていきたい」と戦いをイメージ。ファンも自身も納得するファイトを見せられるか。