最下位に響いた“ゲンの姿” 執念見せるも届かぬ思い…1軍復帰の選手会長「苦しい」

AI要約

左太もも裏の張りで離脱していた西武の外崎修汰内野手が離脱からの復帰について語った。負傷後の復帰に葛藤し、源田の執念から学び悔しさを感じた。

チームの現状に苦しみながらも、外崎はプレーやリーダーシップでチームを引っ張りたいと語り、若手選手へのサポートも意識している。

外崎はファンとしてもチームを見守り、ファンの熱い声援に感謝し、今後もチームとファンとの絆を大切にしたいと呼びかけている。

最下位に響いた“ゲンの姿” 執念見せるも届かぬ思い…1軍復帰の選手会長「苦しい」

 左太もも裏の張りで離脱していた西武の外崎修汰内野手が“復帰”の胸中を明かした。6月4日のヤクルト戦(神宮)で負傷し、翌5日に出場選手登録を抹消された。6月25日に1軍復帰を果たしたが「自分に腹が立ってくるというか、情けないというか。ゲン(源田)の姿を見て僕自身も思いましたし、悔しいっていうのが1番ですね」と明かす。

“ゲンの姿”というのは、源田壮亮内野手が6月11日の広島戦9回2死で見せた、執念のヘッドスライディングのことだ。現在、チームは暗中模索の日々。プレーでも、精神的にも引っ張る立場である外崎の離脱は一時的であっても影響は大きく、復帰後はますますチームに欠かせない存在となっている。

 最下位に沈む現状に「苦しい。個人的にもチーム的にも苦しい状態が続いているのは感じます」と吐露する。今季は開幕ダッシュを切れたはずだった。4月中旬から暗雲が立ち込めると、日本生命セ・パ交流戦では4勝14敗と負けが込んだ。

「毎日、1試合1試合気持ちを切り替えて『今日こそ勝つぞ』って気持ちを持って試合に臨んでるという感じですね。チームがいい流れで勝てているときは、勢いがあるのでそのままいい方向にいけるんですけど……。どうしても負けが続いてしまったり流れが悪いときに『どうすればいいんだろう』というか『どうしなきゃいけないんだろう』と考えてプレーしますが、結果が伴わない。良いきっかけを作れないままズルズルいってしまってるというのはあります」

 チームもきっかけを掴もうと、6月は日替わりで打線のつながりを模索した。育成契約だった菅井信也投手、奥村光一外野手と支配下選手登録し、巨人から松原聖弥外野手をトレードで獲得。新たな風を迎えた。

 こうした流れを間近で見る外崎も「ゲンもそうだと思うんですが、自分でもチームを引っ張っていって、チームを良い方向に動かさないといけないなっていう自覚もあるので、何が何でもチームが勝てるように、プレーしていきたい」と、選手会長としての自覚を言い聞かせるように話した。

「プレーで引っ張るのも大事だと思いますけど、やっぱり若い選手が今たくさん出てるので、わからないことがあるならどんどん聞いてきてほしいし、僕からもチーム内でのコミュニケーションをとっていかなければ。そういうのも練習中であったり、例えば、後輩とご飯に行ったときとかでも話題に出して、自分の経験を喋って、そういう考えもあるんだなっていうのを知ってもらうとかも、もっと必要なのかなって思います」

 1軍を離れても、画面越しに戦況を見つめた。「怪我をしてパテレで試合を家で見てるときに、いちファンとしてライオンズを応援してる気持ちになって、勝った時にはファン目線での勝ちっていうのを感じました。ファンの皆さんもああいう感じで毎試合毎試合諦めず応援してくれてるんだという気持ちになれましたね。改めて感謝してますし、これからもっともっとファンの皆さんの強い応援が僕らの力になっていくので、引き続きライオンズを応援してもらえたらなと思います」。ますますの“青炎”を呼びかけた。