白毛馬ハヤヤッコ、2年ぶりの函館記念Vで古豪健在アピールだ 3年連続の参戦で滞在も慣れっこ【競馬】

AI要約

8歳になった元気いっぱいな白毛馬ハヤヤッコが函館記念に2年ぶりの出走を果たす。トップハンデになるも陣営は想定内で、古豪の健在をアピールする意気込み。

前走の大阪杯から3カ月半の休養を挟んでの調整で、国枝師は馬にやる気を感じる。角馬場で穏やかな走りを見せ、師や助手も安心している。

3年連続の函館記念挑戦で、過去2回のレース振り返りや前回の金鯱賞での内容を挙げながら、今年の目標に向かって前向きなスタンスを見せる。

白毛馬ハヤヤッコ、2年ぶりの函館記念Vで古豪健在アピールだ 3年連続の参戦で滞在も慣れっこ【競馬】

 サマー2000シリーズ第2戦「第60回函館記念」(G3・14日・函館・芝2000メートル)に2年前の覇者である、白毛馬ハヤヤッコ(牡8歳、美浦・国枝)が登場する。8歳になったが馬は元気いっぱいで、心配されていた美浦からの移動もクリアした。トップハンデの58・5キロだが、陣営にとっては想定内。3年連続の出走となる今回、2年ぶりの勝利で古豪健在をアピールする。

 2年ぶりの函館記念勝利へ、ハヤヤッコは9日、函館競馬場の角馬場で体をほぐした後にWコースを1周した。厩舎前の洗い場で手入れの途中に、前脚をかき込んだり、後ろ脚を不意に伸ばして見せたりするやんちゃぶりをみせた。これには田村助手も「馬は元気いっぱい。毎年、函館に来ているし、慣れもあるのかな」と笑みを浮かべた。

 12着だった前走の大阪杯から3カ月半。1週前追いまでは美浦で調整してから函館入り。1週前の追い切り後に国枝師は「気配は悪くない。馬にやる気がある。前走はG1で壁が高かったけど、金鯱賞(4着)はいい内容だった」。ここからの輸送でどうなるかを師は心配していたが、同助手は「角馬場で穏やかに走っていて、バランスもいいし悪くない」と安心していた。

 今年で3年連続の挑戦。これまで2回のレースを同助手は「2年前は馬場が悪くインを突いて勝ち、昨年はローシャムパークが強かっただけ。他の上位に来た馬とは接戦だったからね」と振り返る。「ハンデも59キロまであるかなと心配していたけど、58・5キロならね」とチャックネイトと並ぶトップハンデにも気にしていない。

 見栄えのする白毛で、3歳夏のレパードSで重賞初勝利。8歳になった今は、馬体にブチ模様がやや目立ってきた。円熟味を増した元気いっぱいのベテランホースが相性抜群の函館で、もうひと花咲かせる。