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何とか単独出場にこぎつけた上天草の村田兄弟、共に快音でもり立てた
上天草高校野球チームが11人で奮闘し、兄弟2人が活躍する中、熊本大会1回戦を戦う様子。
兄は涙ぐみながらも主将として奮闘し、弟も2安打を記録するなど、兄弟の共演が光る。
1年生2人を含む少数精鋭での活躍が讃えられ、兄弟はお互いを称え合い、将来のチームを託しあう。
![何とか単独出場にこぎつけた上天草の村田兄弟、共に快音でもり立てた](/img/article/20240709/668cf8b24246c.jpg)
(9日、第106回全国高校野球選手権熊本大会1回戦 鹿本11―2上天草)
選手11人の上天草。何とか単独出場にこぎつけたチームを、兄弟がもり立てた。
村田悠祐主将(3年)は二回に一時勝ち越しの適時打を放つなど2安打。エースとしても1人で投げ抜いたが力及ばず「主将として何とか勝たせたかった」と涙ぐんだ。
そんな兄を追うように野球を始めた弟の大曜選手(1年)は二塁手として先発。二回に反撃の口火を切る中前安打を放つなど、2安打を記録した。
2人でグラウンドに立った貴重な機会。兄は弟の活躍をみて「うれしかった」。打席でのことは「緊張して覚えていない」という弟も、兄が投げる姿は「かっこよかった」「一緒にプレーできてうれしかった」とお互いをたたえあった。
3年生が引退すると、選手は大曜選手を含め1年生2人になる。ただ、今年も春の時点では3年生6人だけだった。その後、1年生2人と助っ人3人が加わって夏の単独出場にこぎ着けた。
「人数は少ないけど、今後仲間を増やしてチームを引っ張っていってほしい。どんな形でも野球を続けてほしい」。兄は弟らに託した。弟は、守備で兄の足を引っ張ってしまったことを悔い、「練習をがんばってエラーを減らしたい」と前を向いた。(築島稔)