「鬼」膳所・関士道は最後まで熱く鼓舞「もう少しやりたかった」 清水監督の感謝尽きず/滋賀

AI要約

<高校野球滋賀大会:伊香11-0膳所(6回コールド)>◇8日◇1回戦◇HPLベースボールパーク

 愛称は「鬼」。滋賀県屈指の進学校で、最後までチームを熱く鼓舞した。

 2年秋に主将に就任した関は、チームメイトを叱咤激励し、練習試合での負けに厳しく取り組んだ。目標は強豪私立校に勝つことで、チームを引っ張ってきた。

 ラストゲームで果敢に戦いながらも、願いがかなわず涙した関。清水監督からは感謝の言葉が送られた。

「鬼」膳所・関士道は最後まで熱く鼓舞「もう少しやりたかった」 清水監督の感謝尽きず/滋賀

<ラストカレンダー~夏の終わり~>

 <高校野球滋賀大会:伊香11-0膳所(6回コールド)>◇8日◇1回戦◇HPLベースボールパーク

 愛称は「鬼」。滋賀県屈指の進学校で、最後までチームを熱く鼓舞した。

 2年秋に立候補で主将に就任。清水雄介監督(31)も、仲間を叱咤(しった)激励する姿勢が持ち味の関の就任を心の奥で強く願っていたという。チームメートの光畑旭徳(あきのり)内野手(3年)は関を「鬼」と表現する。チーム力アップへ、妥協なき姿が鬼にダブる。練習試合で同じ公立校に負けると「僕たちは目標があるのに、負けていていい練習試合はない。公立に負けたらあかん」とゲキを飛ばす。目標は近江、滋賀学園、彦根総合などの強豪私立に勝つこと。直近2年間、夏は公立校に初戦敗退していたもどかしさがあった。やればできる。時には嫌われ役も買い、チームの先頭を走ってきた。

 県立の伊香とのラストゲームは「4番中堅」で出場。2打数無安打で願いはかなわず、夏は3年連続公立相手に初戦敗退となった。「もう少しこのチームでやりたかったけど、すっきりしました」。爽やかに言ったが、清水監督の感謝は尽きなかった。「チームが沈んでも、エネルギッシュな関が何度も盛り返してくれた」。【中島麗】

 ○…伊香の背番号1・竹原夏輝投手(3年)が6回0封で初戦突破を導いた。研究熱心な性格で、自宅では中学から憧れるU18日本代表候補の広陵(広島)高尾響投手(3年)の投球映像を見て学んでいる。同学年の右腕の投球スタイルを参考に「マウンドで動じないように」と意識し、一切表情を変えない鉄仮面投球で三塁を踏ませなかった。「少しでも(高尾に)近づけるように」とさらなる快投を誓った。