【柔道】高山莉加は5位…準々決勝で理由「不明」の反則で敗退した後3位決定戦で合わせ一本負け

AI要約

高山莉加は、五輪柔道女子78キロ級の銅メダルを逃し、5位入賞となった。

高山は世界ランキング9位で、異色の経歴を持ちながら五輪初出場を果たした。

不可解な判定に物議を醸した敗者復活戦を経て、高山は美しい一本勝ちを見せるも、最終的に力尽きた。

【柔道】高山莉加は5位…準々決勝で理由「不明」の反則で敗退した後3位決定戦で合わせ一本負け

<パリオリンピック(五輪):柔道>◇1日◇女子78キロ級◇3位決定戦◇シャンドマルス・アリーナ

 【パリ=木下淳】高山莉加(29=三井住友海上)が銅メダルを逃した。サンパイオ(ポルトガル)と対戦し、技あり2つの合わせ技で一本負けした。5位だった。

 高山は世界ランキング9位。世界選手権に出場経験がない、異色の経歴で五輪に初出場していた。

 初戦の2回戦は開始早々に抑え込み、上四方固めで48秒の快勝劇。準々決勝で世界女王のワーグナー(ドイツ)に敗れ、敗者復活戦に回った。

 その際、反則負けになった3つ目の指導が五輪公式データ提供サービスでは「Undetermined(不明)」となっており、また不可解判定か、と物議を醸していた。

 切り替えて迎えた敗者復活戦では、ステーンホイス(オランダ)に美しい一本勝ち。3分26秒、大腰で相手を回転させて畳にたたきつけると、場内から大歓声が上がった。

 「よっしゃー!」。自身も歓喜の雄たけびを上げ、試合場に入る時と同様に、畳から降りるまでもダッシュ。持ち前の好姿勢を祭典で披露した。しかし、最後の3位決定戦では力尽きた。

 ◆高山莉加(たかやま・りか)1994年(平6)8月27日、宮崎県都城市生まれ。3歳から柔道を始める。鹿児島南高3年時に現在と同じ女子78キロ級でインターハイ制覇。13年4月、三井住友海上入社。今回の男女14階級で唯一となる世界選手権の未出場者。グランドスラム(GS)は今年のタシケント大会など5回の優勝。アジア選手権も制した。昨年12月、パリ五輪代表に内定。右組み。得意技は寝技と払い腰。169センチ。血液型O。