【東京V】森田晃樹が負傷から完全合流「いいと思います」天皇杯湘南戦、14日町田戦へ上昇機運

AI要約

森田晃樹が負傷から復帰し、チーム練習に合流。長袖シャツで汗を流しながら、猛暑にも負けない意気込みを見せる。

チームは森田不在でも勝ち点を積み上げており、彼の復帰がさらなる活躍に期待されている。

主将としてチームをリードしながら、クラブのために奮闘する選手たちを支える姿勢を見せる森田。東京Vを熱くする存在として期待されている。

 東京ヴェルディMF森田晃樹(23)が8日、チーム練習に完全合流した。10日に天皇杯3回戦・湘南ベルマーレ戦、さらに14日にJ1リーグのFC町田ゼルビア戦を控える中、頼もしい主将が帰ってきた。

 6月7日のトレーニングマッチ(対明大)で相手選手と交錯して太ももを痛めた。当初は軽症と思われたが、打撲の程度がひどく、慎重にリカバリーに努めていた。公式戦は6月2日の札幌戦(5-3)を最後に1カ月以上も休んでいた。

 森田は猛暑もあって長袖シャツはぐしょぐしょ。額からも玉のような汗を流し、クラブハウスに戻ってきた。

 練習を終えた感想として、「いいと思いますよ。肉離れとかじゃないので。動ける方です」。復帰までに時間がかかったことには「思ったよりひどかった。でも、しょうがないです」。

 負傷前とは季節が完全に変わり、真夏の気候。コンディションをどこまで戻せるかが、試合起用へのポイントとなりそうだ。

 「暑くなったタイミングでケガして外に出てなかったので、他の選手と比べて順応できていない。体力的な部分でももう少しかなと思います」

 相手を次々とはがす巧みなボールテクニックに高い戦術眼。チームにとっては不可欠な選手の1人だ。その森田が負傷した後、チームは2勝1分け2敗と五分。上位のチーム相手に勝ち点を積み上げ、健闘している。

 「選手が変わったりもしていますけど、後ろ5枚で前からプレスというところは割と続けてやっているので、何か僕が出た時と変わったことがあるかと言われたらないと思うので、勝ち点積んでいることはチームとしてもいことだと思うので、自分が入った時も変わらずやれることはあると思うので、イメージはできています」

 連戦が続く中、選手を替えながら、その特徴を生かした総力戦。「前から行ってショートカウンターはうまく行っているので、無理して後ろからつないでリスクを背負うよりは、現状はそういうサッカーで勝ち点を詰めている。夏なので自分たちの時間を作るのは大事ですけど、今出ている選手によってやり方は変わってくるので、あまり気にしていない」。主将としても、今のチームを頼もしく見つめている。

 この日、東京Vで9年目を迎えた功労者、DF平智広の金沢への完全移籍が発表された。出て行く選手たちのことにも触れた。

 「このクラブのことを大事に思っていて、このチームとしてやりたいけど、サッカー選手として長くやるためにチームも離れていく。悔しい思いしている選手たちの分も、キャプテンとしてその気持ちを持つ選手がいたというのは、思いをくんでやりたいなと思います」

 物事を俯瞰(ふかん)する主将。猛暑にも負けず-。帰ってきた森田が、東京Vをもっと熱くさせそうだ。