独自指標「自力指数とは?」チャレンジ戦で大暴れする10名の125期新人!戦力分析

AI要約

ルーキーシリーズでの新人選手の戦績をもとに、編集部が独自の「自力指数」を算出してランキング付けした。

積極的に戦う選手の指数を示す「自力指数」は、新人選手がどれだけタテで勝負できるかを示す重要な指標となっている。

記事では、上位10名の「自力指数」ランキングを示し、各選手の実績や特徴を紹介している。

独自指標「自力指数とは?」チャレンジ戦で大暴れする10名の125期新人!戦力分析

 7月から125期のルーキーたちがチャレンジ戦で本デビューする。未知数だった彼らの実力や潜在能力が、ルーキーシリーズで少しずつ見えてきた。編集部は、ルーキーシリーズの成績をもとに、独自の「自力指数」なる指標を用い新人選手をランク付けした。

【自力指数とは何か?】

 積極的に戦う新人選手をランキングするための指数。

 新人同士レベルが拮抗しているルーキーシリーズは、ほぼ全員単騎戦と言ってよく、ここでホーム(H)とバック(B)、特にBを取れることの価値は非常に高いと言える。「自力指数」はそんなルーキーシリーズでしっかり動いて戦った結果を数値化するためのモノサシである。

【本デビュー後のレース予想に!】

 粗削りでもレベルの高い新人戦で積極的にタテを出せる選手は、レベルが下がり・自力を出せないベテラン選手の多いチャレンジ戦でデビューしたとき、レース経験が少なくてもしっかり逃げて勝てる・ライン決着させるレースができる可能性が高いと言える。

 在所成績やルーキーシリーズでの成績が下位でも「自力指数」の数字が高ければ、デビュー直後から十分活躍できる。

 「自力指数」は、そんな選手たちを発見できるツールなのだ(「自力指数」の算出方法はページ最下部を参照)。

※注記

なお、強くてもこの数字が低い/ゼロの選手はいる。「自力指数」はあくまで新人戦におけるタテの力を測るための数字であることを断っておきたい。

 それでは、さっそく125期のルーキー選手の「自力指数」上位10名を見てみよう。

【125期の自力指数ランキングTOP10】

※左から自力指数、選手名、競走得点、在所順位、卒記レース決勝順位

19 森田一郎★ 80.00 2 1

16 山崎歩夢 79.66 22

13 谷内健太 77.66 31 8

12 中石湊 77.33 6

11 小川三士郎 76.33 26

10 志田愛希飛 74.66 46

10 岩元叶馬 70.66 42

9 瀧川幸広 72.66 68

9 遠藤拓巳 76.33 1 3

9 福田稔希 71.33 60

※「自力指数」5点獲得選手までを紹介

※★は3開催出走した選手

 以下、上記10名を個別に紹介したい。

◆自力指数19点 森田一郎

 自力指数は19点でトップだが、松山の追加で3開催走っているので9走分の点数。うち、Bは5回取っている(失格含む)がHはゼロ。自分の届く距離から冷静に捲って勝っているが、チャレンジ戦で本デビューすれば、先行も含めて強いタテを披露してくれるだろう。

◆自力指数16点 山崎歩夢

 全6走中4勝。うち、HB取っての1着1回、他にB取っての1着2回、2着1回。決まり手は逃げ2回、捲り3回。最終Hから1周逃げきるなど、単騎やラインの先頭でしっかり自力を出し勝っている。「先行で日本一を目指す」という目標を体現するアグレッシブな走り。本デビュー後も力強くラインを引っ張ってくれるはず。

◆自力指数13点 谷内健太

 ルーキーシリーズ第1戦の富山は、予選2でHB取って逃げ切り1着(上がり9秒9)、決勝も落ち着いた捲りでBを取って2着(上がり9秒5)。その他、第3戦の函館でHB1回(4着)、H1回(7着)。

◆自力指数12点 中石湊

 全6走中、HBを取っての逃げ切り2回。落車した松山決勝でも、赤板から果敢に先行している。冷静に展開を見て捲りを放つケースもあり。チャレンジ戦ではガンガン先行しそうで期待大。

◆自力指数11点 小川三士郎

 全6走中でHB2回、その他H3回。ルーキーシリーズデビュー戦となった富山の予選1では鐘からカマして先行し逃げ切り、上がり10秒1。

◆自力指数10点 志田愛希飛

 全6走中、HB2回、他にB1回。捲りで2勝しておりタテ攻撃の能力は高そう。

◆自力指数10点 岩元叶馬

 競走得点は低く在所42位だが、自力指数は高く要注目。全6走中で最高は3着だが、HBは2回(6着、6着)、他にB2回(4着、3着)取っており、かなりの積極型と見てよさそう。チャレンジ戦デビュー後も先行に徹しそうな素材だ。

◆自力指数9点 瀧川幸広

 アルペンスキー出身の28歳で在所68位だが、ルーキーシリーズでは積極的で強いレースを展開。全6走中、HB1回、他にH1回、B1回。第1戦の富山予選1は、鐘前2コーナーからカマし先行、独走で1着(上がり10秒2)。続く予選2では、鐘で最後方から大外スパートし在所1位の遠藤と最終Hから踏み合い、Bは取れずも2着に粘る(上がり10秒0)。チャレンジ戦デビュー後もライン決着の積極先行をしそうなタイプ。

◆自力指数9点 遠藤拓巳

 在所1位の逸材。全6走中、HB1回、他にB2回。決まり手は逃げ、捲り、差しが各1回ずつ。

◆自力指数9点 福田稔希

 競走得点低く在所60位だが、自力指数は高く要注目。全6走中、HB2回、他にH2回。函館の最終日一般戦では鐘からカマして先行、最後はバテて最終4コーナーで抜かれるも2着に粘る。チャレンジ戦デビュー後の積極戦に期待大

【自力指数の算出方法(加点式)】

H→1点(決勝は加算なし)

B→2点(決勝は+1点)

逃げ1着→2点(決勝は+1点)

逃げ2着→1点(決勝は+1点)

捲り1着→1点(決勝は+1点)

〈1走ごとの計算例〉

例①:予選でHとBを取って逃げて1着の場合

※左からH点数、B点数、決まり手点数、合計点数

1 2 2 5

例②:予選でHを取って捲り1着の場合

※左からH点数、B点数、決まり手点数、合計点数

1 0 1 2

例③:決勝でHBを取り逃げ1着の場合(上)と、HBなしで捲り2着の場合(下)

※左からH点数、B点数(+1)、決まり手点数(+1)、合計点数

1 3 3 7

0 0 0 0

※捲り・差し・マーク等より「逃げ」を評価

〈2場所・全6走で獲得できる最高点は?〉

6走全てで「HBを取り逃げ1着」だった場合、最高点の34点獲得で「自力指数=34」となる。

※左から1走、2走、3走、4走、5走、6走、自力指数

5 5 7 5 5 7 34

※3走目と6走目は決勝なのでBと決まり手で各1点追加