【RISE】世界王者志朗の助言で瞑想導入 冷静さ増した梅井泰成がプラン遂行で翔に完勝

AI要約

元フェザー級王者の梅井泰成が2年ぶりの勝利を挙げ、3連敗をストップさせる。

翔に対して的確なパンチを当てながら、ゲームプランを忠実に実行し、判定勝利を手に入れる。

梅井は目指すはベルト奪回。門口選手の高いポジションのベルトを取りに行く意気込みを見せる。

【RISE】世界王者志朗の助言で瞑想導入 冷静さ増した梅井泰成がプラン遂行で翔に完勝

<RISE:179大会>◇6月30日◇東京・後楽園ホール

 第9試合のフェザー級(-57・5キロ)3分3R延長1Rで、元同級王者の梅井泰成(26=Mouton/同級3位)が判定3-0で翔(かける、24=REVOLT/同級6位)に完勝した。

 梅井は22年3月の平野凌我戦以来、実に2年ぶりの勝利をマーク。22年8月に門口佳佑に王座を明け渡して以来、ノーコンテストをはさんで続いていた連敗も、3連敗でストップした。

 サウスポースタイルの梅井は立ち上がりからシャープな左ストレートを中心に的確にパンチを当てては体を動かし、一発のある翔にまったく良さを出させなかった。試合後には「今はもう、とりあえずホッとしてます」と笑顔を見せ「判定勝ちなのに、久々に勝って、勝つってほんまにこんなうれしいんやなって。後楽園のお客さんの顔とかも見れるし、今まで寄り添ってくれた人とか、応援してくれたファンの人たちとかの顔を見て、ほんまにこうやって喜んでくれる人がいるっていう。その人たちのパワーをもらって勝ったんで、こんなうれしいんやなっていうのが一番でした」と振り返った。

 連敗中、この日のメインイベントに登場したRISE世界バンタム級王者・志朗から瞑想(めいそう)をしてみてはどうかと助言を受け、取り入れた。“孤高の賢者”の異名を取る同選手からの、冷静さを保つためのアドバイス。梅井はこの日、最初から最後までゲームプランを忠実に実行して勝利を手に入れた。「翔選手はすごい強打者なんで。その強打に付き合わないっていうのがまず1つで。削って削って、相手の強いところで戦わないっていうのが作戦でした」と説明した。

 「技術はタイトルを取った時よりも上がってるのは見てもらったらわかると思うんで。あとは勝ち方を思い出すっていうのだけやったんで。今日やっとこう勝ちの味を味わえて。ここから慢心せずに、また自分史上最強を更新していけたら」という梅井の目標はベルト奪回。「門口選手が今、フェザー級のRISEのベルトの価値を高めてると思うんで。その高い位置のベルトを取りに行きたい」と意気込んだ。