井岡一翔対抗王者エストラーダ1年半ぶりリングへ「確実な勝利目指す」前日計量クリア

AI要約

プロボクシングWBC世界スーパーフライ級王者フアン・フランシスコ・エストラーダが約1年半ぶりにビッグマッチに臨む。

エストラーダは18か月ぶりのリング復帰で、自信を持ってKO勝利を目指す姿勢を見せる。

挑戦者のジェシー・ロドリゲスも戦前予想では優位だが、警戒心を忘れない様子。

 プロボクシングWBC世界スーパーフライ級王者フアン・フランシスコ・エストラーダ(34=メキシコ)が約1年半ぶりにビッグマッチでリングに戻る。29日(日本時間30日)、米テキサス州フェニックスのフットプリントセンターで元2団体(IBF、WBO)統一フライ級王者ジェシー・ロドリゲス(24=米国)の挑戦を受ける。28日(同29日)には同地で前日計量に臨み、両者そろってリミットの115ポンド(約52・16キロ)でクリア。WBA世界同級王者井岡一翔(35=志成)が対戦を希望する「同級最強」と言われるエストラーダが動き出す。

 22年12月、「ロマゴン」こと元世界4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(37=ニカラグア)との3度目対決を制して以来、18カ月ぶりのリング復帰となる。44勝(28KO)3敗の実績を誇るが、長期間のブランクが不安視される。しかしエストラーダは「自分はずっとジムにいた。トレーニングしていなかったわけではない。僕らはずっと井岡と戦うかもしれないと思っていたからだ」とさびついていないと強調した。

 今回の初防衛戦決定を受け「本当はバム(ロドリゲスの愛称)と戦いたかった。チャンスはあった。バムがずっと戦いたい相手だった」と歓迎。計量後にはKO勝利への自信を示し「この試合に向けての準備には本当の自信がある。我々はKOを目指し、確実な勝利を目指す。それが計画だ」と自信を示した。

 対するロドリゲスは昨年12月、米グレンデールでWBO世界フライ級王者としてIBF世界同級王者サニー・エドワーズ(英国)との王座統一戦に臨み、9回終了TKO撃破し、2団体統一同級王者となった。22年6月にはWBC世界スーパーフライ級も獲得しており、元2階級制覇王者でもある。

 プロ戦績19勝(12KO)無敗で、現在は米老舗専門誌ザ・リング選定のパウンド・フォー・パウンド(PFP=階級を超越した最強ボクサー)ランキング9位に入る軽量級のスター。フライ級王座をすべて返上し、1階級上げたが、もともとスーパーフライ級を主戦場としていた。階級変更の影響は少ないとみられている。

 戦前予想では優位に立つロドリゲスだが「今までで一番厳しい試合になる。エストラーダは長い間、活躍してきた。29日はアクション満載な夜になる」と警戒心を忘れていない。