ドジャースが緊急補強へ 父は通算3060安打で殿堂入りの2世選手、内野手を整備へ

AI要約

ドジャースが、ブルージェイズのキャバン・ビジオ内野手(29)を獲得する見込みだと複数の米メディアが報じた。

ビジオは父が野球殿堂入りしたクレイグ・ビジオ氏で、19年にメジャーデビューしてからは打撃で苦戦し、昨季は100試合に出場したものの、打率や本塁打などが伸び悩んでいた。

ビジオ獲得により、ドジャースは内外野を守る選手層を充実させることができると見込まれている。

ドジャースが緊急補強へ 父は通算3060安打で殿堂入りの2世選手、内野手を整備へ

 ドジャースが、ブルージェイズのキャバン・ビジオ内野手(29)を獲得する見込みだと12日、複数の米メディアが報じた。

 アストロズ一筋で通算3060安打をマークし、野球殿堂入りしたクレイグ・ビジオ氏(58)を父に持つビジオ。16年のドラフト5巡目(全体162位)でブルージェイズから指名を受けると、父と同じ二塁を主戦場にして19年にメジャーデビュー。1年目からいきなり100試合に出場して、16本塁打、48打点、打率2割3分4厘、14盗塁をマークした。

 だが、その後は内外野をそつなくこなす守備で一定の評価を受けながらも打撃で苦しみ、100試合以上に出場したのは、111試合出場の昨季だけ。2ケタ本塁打、2ケタ盗塁はなかった。今季は44試合に出場して2本塁打、9打点、打率2割、2盗塁。7日(日本時間8日)に事実上の戦力外となるDFAとなり、メジャーの試合出場の前提になる40人枠を外れていた。

 オフに大谷、山本、グラスノー、T・ヘルナンデスら大型補強を敢行したドジャースはここまで42勝26敗の貯金16でナ・リーグ西地区首位。だが、投手、野手ともに故障者が続出して台所事情は厳しくなっている。内野陣は、昨季までの主戦場が外野だったベッツを二塁にコンバートさせ、さらにキャンプ中には遊撃にさらに動かし、守備の負担が増している。正二塁手のラックスは右膝のケガから2年ぶりに復帰したが、ここまで1本塁打、14打点、打率2割2分3厘と調子が上がらず。正三塁手のマンシーは右脇腹の張りで負傷者リスト(IL)入りし、内外野を守るテーラーも打率1割と深刻な不調からなかなか抜け出せない。外野も期待のアウトマンが不振でマイナー落ち。32歳のユーティリティーE・ヘルナンデス、35歳遊撃手のロハスらベテラン陣らが必死に穴を埋めている状況だ。

 20年以来、4年ぶりとなるワールドチャンピオンを狙うドジャース。地区2位のパドレスとは7・5ゲーム差だが、内外野を守れるビジオ獲得で、より選手層は厚くなりそうだ。