J1札幌 J3富山とドロー…MF長谷川竜也が起死回生の同点弾…ペトロヴィッチ監督「ポジティブに考えていきたい」

AI要約

J1北海道コンサドーレ札幌が、2年連続のルヴァン杯8強へ望みをつないだ。ホームで行われたプレーオフラウンド第1戦のJ3富山戦で、1―1で引き分けた。後半に同点ゴールを挙げて勝ち上がりへの期待が高まる。

長谷川竜也のアーリークロスが素晴らしさを発揮し、同点ゴールを演出。試合展開の中でベテラン選手の好判断がチームを救う。

ペトロヴィッチ監督は、前半の不振を認めつつも、後半の選手の戦いに一定の評価を与えた。次戦での勝利が準々決勝進出につながる重要な戦いとなる。

J1札幌 J3富山とドロー…MF長谷川竜也が起死回生の同点弾…ペトロヴィッチ監督「ポジティブに考えていきたい」

◆YBCルヴァン杯▽プレーオフラウンド第1戦 札幌1―1富山(5日・札幌ドーム)

 J1北海道コンサドーレ札幌が、2年連続のルヴァン杯8強へ望みをつないだ。ホームで行われたプレーオフラウンド第1戦のJ3富山戦で、1―1で引き分けた。前半8分に失点。後半は反撃に転じるも、ゴールを割れずにいたが、同36分、MF長谷川竜也(30)の左からのアーリークロスがゴールに吸い込まれ、同点に追いついた。9日に敵地で行われる第2戦に勝てば、準々決勝進出が決まる。

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 札幌が苦しみながら、勝ち上がりへの望みをつないだ。0―1で折り返した後半、得点できない時間が続いた。ホーム&アウェー方式での戦い。負ければJ3相手とはいえ、苦しい立場でアウェーで戦う状況を、ベテランの好判断が救った。

 36分、左サイドから長谷川がアーリークロスを上げた。「あの位置から上げられるのが自分の強み」。カーブを描いた軌道は、富山守備陣が反応するも、その頭上を越え、ゴールへと吸い込まれた。「あそこから上げれば中に人もいるから」。混み合った状態が何かを起こせると読み、上げた弾道が同点とする一発となり「ゴールにつながって良かった」と口にした。

 前半8分、DF中村がゴール前でクリアし切れなかったボールを、富山FW碓井に奪われ先制点を許した。以後、ボールを保持しても好機をつくれない時間が続いた。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)は「前半の出来に関しては非常に残念。相手うんぬんの前に自分たちが何をしたいか、表現できなかった」と表情を険しくした。

 現状打破へ、後半開始から、2日のアウェー・東京V戦にフル出場したFW菅と、後半42分までピッチに立ったDF馬場を投入。システムも4バックから3バックに変更し、反撃を試みた。策が実っての同点劇に、ペトロヴィッチ監督は「後半、選手はハードに戦ってくれた。1―1に持っていけたことはポジティブに考えていきたい」と一定の評価はした。負ければ敵地でのタフな戦いが待っていたが、何とかつかんだ引き分け。3日後、勝てば昨年に続く準々決勝進出が決まる。