【阪神】岡田監督「しんどいわ…」6試合ぶり白星は“スミ1”辛勝、完封才木浩人には最大級賛辞

AI要約

阪神が6試合ぶりの勝利を挙げ、11連勝中のロッテに1-0で辛勝した。

才木の完封勝利や森下の先頭打者本塁打などが勝利に貢献。

岡田監督は毎日の試合を通してチームに腹をくくる覚悟を求め、試合を乗り越えた。

【阪神】岡田監督「しんどいわ…」6試合ぶり白星は“スミ1”辛勝、完封才木浩人には最大級賛辞

<日本生命セ・パ交流戦:ロッテ0-1阪神>◇2日◇ZOZOマリン

 6試合ぶりの勝利に阪神岡田彰布監督(66)は、ふうっと吐き出すようにつぶやいた。「しんどいわ…」。森下の先頭打者本塁打、才木の完封勝利で“スミ1”の辛勝。11連勝中だったロッテをなんとか振り切り、連敗は5でストップ。第2次政権ワースト更新は阻止した。

 初戦、第2戦と9回に追いつかれて悪夢のサヨナラ負け。この日も9回に才木が初めて連打を浴び、無死一、二塁のピンチを招いた。連日のシーンがよぎったかと問われると、岡田監督はすぐさま否定した。「そんなんよぎるもクソも、毎日見てるんやから。よぎるというのはあんまり見てないことや。毎日見てんねんから、昨日も今日も。腹くくるしかないやん。才木に託すしかないやん」。指揮官の覚悟を感じたかのように、1人で投げきった右腕。「才木に聞いたれ(笑い)。俺はもうええやろ」と最大級の賛辞を送った。

 低空飛行を続ける打線をテコ入れするため、前日に続き大幅に打順を変更。2戦連続で近本を4番に据え、1番には森下、ミエセスも今季初先発させた。近本には「そんなん板につかへんやろ、2試合くらいで」と話したが、突破口を模索してもぎとった白星だった。

 偶然にも、この日は岡田監督の母校、早大の7季ぶりのリーグ優勝が決定。この1勝から、常勝モードに戻る。【磯綾乃】

 ▼先頭打者本塁打だけの1-0勝利は、23年9月16日中日(打者岡林)以来21度目。初回裏の先頭打者弾は13度(セ7度、パ6度)で、今回のような初回表は8度目(セ4度目、パ4度)になる。そのうち投手が1人で投げきったのは、14年6月11日ヤクルトの石川(打者山田)以来10年ぶり。前回の石川も交流戦での達成だった。