パズルキューブ完成、最速0.305秒…三菱電機開発のロボがギネス更新

AI要約

三菱電機は、自社のロボットがパズルキューブを最速で解くギネス世界記録を更新したと発表した。

ロボットは独自のAIを使用し、色を識別して最適な回転手順を解析する。

モーター開発の技術を活用し、高速動作を実現した。

 三菱電機は23日、自社が開発したロボットが、「パズルキューブを最速で解くロボット」としてギネス世界記録を更新したと発表した。色分けされた立方体のパズルを解くスピードで、これまでの記録0.38秒を上回る0.305秒を達成した。

 ロボットは、独自のAI(人工知能)を用いたアルゴリズム(計算方法)で色を識別する。同じ色であるにもかかわらず、影によって微妙に見え方が異なるケースでも、正確に色を判断した上で、最適な回転手順を解析していく。

 実際にパズルを回転させる機構には、モーター用コイルの製造装置のノウハウも活用した。コイル用の電線を正確な位置に配置していく技術を使い、高速動作を実現したという。

 同社の吉村裕司・コンポーネント製造技術センター長は「モーター開発で培った技術をいかした挑戦を続け、世の中のものづくりを支えていきたい」とコメントした。