早期の膵臓がんを高い精度で識別 京都大学などの研究チームが発表 AIを用いて判別モデルを作成

AI要約

京都大学や医療機器メーカーがAIを使って膵臓がんを高い精度で識別する方法を開発した。

膵臓がんは早期発見が難しく、生存率が低いがんの一つであるが、研究チームは90%の確率でがん患者を、77%の確率で早期の膵臓がん患者を識別できた。

研究チームは今後、研究開発を進めて、得られた技術を社会に実装する予定としている。

早期の膵臓がんを高い精度で識別 京都大学などの研究チームが発表 AIを用いて判別モデルを作成

 京都大学などはAIを用いて早期の膵臓がんを高い精度で識別する方法を開発したと発表しました。

 京都大学や医療機器メーカー「アークレイ」などの研究チームは、膵臓がん患者212人と罹患していない213人の血液中のマイクロRNAを解析。膵臓がんの識別に適したマイクロRNAを100種選び、AI=人工知能を用いて膵臓がんの判別モデルを作成した結果、早期の膵臓がんを高い精度で識別できたと発表しました。

 膵臓がんは早期発見が難しく、5年生存率は8.5%と、最も予後不良ながんとして知られています。検証結果では、がん患者全体では90%の確率、早期の膵臓がん患者では77%の確率で陽性と識別できました。研究チームは「研究で得られた技術の社会実装に向け、研究開発を進めていく予定」としています。