普通の部屋でも心臓計測、TDK 世界初の機器開発

AI要約

TDKと東京医科歯科大学が共同で開発した世界初の磁気センサーは、特殊な設備のない普通の部屋でも心臓の動きを計測可能にする。

これまで外部磁気を遮断する特殊な部屋でしか計測できなかった心臓の微弱な磁気を、TDKはセンサーの精度を高めることで普通の部屋でも測定できるようにした。

新開発のセンサーは服の上からでも磁気を読み取れるため、胎児の心疾患などの早期発見につながる可能性がある。

 TDKは29日、特殊な設備のない普通の部屋でも心臓の動きを計測できる世界初の磁気センサーを東京医科歯科大と共同で開発したと発表した。

 心臓の動きを計測するには、心臓が動く時の磁気を測定する必要がある。この磁気は微弱で、これまでは外部の磁気を遮断できる特殊な部屋でしか測定できなかった。TDKはセンサーの精度を高めることなどで普通の部屋でも磁気を測定できるようにした。

 新開発のセンサーは、服の上からでも磁気を読み取れる。29日に記者会見した東京医科歯科大の笹野哲郎教授は「心電図では発見が難しい胎児の心疾患の早期発見につながる可能性がある」と説明した。