注目の科学論文数、日本は過去最低の13位 1位中国、2位米国

AI要約

文部科学省が公表した科学技術指標2024によると、日本の研究力は13位に落ちたが、博士課程の入学者数が増加して反転の兆しが見られる。

日本の科学論文の総数は5位に位置するが、注目度の高い論文数では13位であり、質の高い研究の指標とされるトップ10%論文数での日本の凋落が目立つ。

中国が総数で1位、米国が2位で、総数が多い国ほど質の高い論文数も多い傾向にあり、日本のトップ10%での凋落が顕著である。

注目の科学論文数、日本は過去最低の13位 1位中国、2位米国

 文部科学省は9日、日本の研究力を示す「科学技術指標2024」を公表した。注目度の高い論文数の国別順位は、過去最低となった昨年と同じ13位だった。博士課程の入学者数が4年ぶりに増加に転じるなど、反転の基調も見られるという。

 文科省の科学技術・学術政策研究所の報告によると、科学論文の総数(20~22年平均)は昨年と同じく5位だった。一方、「注目度の高い論文」として引用された回数が上位10%に入る論文数(トップ10%)では13位。トップ10%論文数は質の高い研究の指標とされ、日本は過去最高の3位から下落傾向が続く。

 総論文数、トップ10%論文数とも、1位は中国、2位は米国だった。総数で3位のインドはトップ10%で昨年より二つ順位を上げて4位に。総数6位の英国はトップ10%で3位につけるなど、論文の総数が多い国は質の高い論文数も多い傾向にあり、日本のトップ10%での凋落(ちょうらく)が目立つ。