「ペンギンと卵」のような銀河 宇宙望遠鏡で撮影 NASA

AI要約

ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した赤外線画像には、ペンギンと卵のように見える二つの銀河が写っている。

二つの銀河は互いに重力が作用し合っており、Arp142と呼ばれるこれらの銀河は約3億2600万光年離れた所に位置している。

JWSTは科学観測を始め、この画像は2周年を記念して公開されている。

「ペンギンと卵」のような銀河 宇宙望遠鏡で撮影 NASA

 ペンギンと卵のように見える二つの銀河の鮮明な画像をジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が赤外線で撮影し、米航空宇宙局(NASA)が17日までに公開した。二つの銀河は接近中で、互いに重力が作用し合っている。ペンギンのような銀河は、もともと渦巻き銀河で、目の部分が中心だという。

 二つの銀河は「Arp142」と呼ばれ、地球からうみへび座の方向に約3億2600万光年離れた所にある。銀河同士の距離は約10万光年。接近し始めた時期ははっきりしないが、7500万年前から2500万年前の間と推定される。質量は同じぐらいあり、互いのガスやちりが衝突して新たな星が次々に誕生している。

 高性能なJWSTは2021年末に打ち上げられた。半年後に科学観測を始めており、この画像は2周年を記念して公開された。