トイレ後の「ちょい漏れ」若い男性も 20、30代4人に1人が経験

AI要約

排尿後に起こる尿漏れ「ちょい漏れ」について、20~30代男性の約4人に1人が経験があることが日本排尿機能学会の調査で明らかになった。

2023年の調査では、中高年だけでなく若い世代でもちょい漏れが見られ、20代や30代でも多くの人が経験していることがわかった。

前立腺肥大症が原因の一つであるちょい漏れは、尿道が前立腺に圧迫されることで起こり、中高年に多く見られる症状である。

トイレ後の「ちょい漏れ」若い男性も 20、30代4人に1人が経験

 排尿が終わった後に尿で下着をぬらしてしまう「ちょい漏れ」について、20~30代男性の約4人に1人に経験があるとの調査結果を日本排尿機能学会がまとめた。これまで中高年の男性に多いとされていた症状だったが、若い世代にも少なくない実態が明らかになった。

 2023年5~6月、尿の症状などについて全国の男女に調査し、計6120人から回答を得た。

 その中で、ちょい漏れについて経験があると答えたのは、男性の年代別では60代が最も多く36.1%。次いで70代の35.1%、50代34.6%と続いたが、20代、30代といった若い世代でもそれぞれ23.3%、23.8%が経験ありと答えた。

 中高年以上の男性は、膀胱(ぼうこう)の近くにある前立腺が大きくなる前立腺肥大症の患者が多い。大きくなった前立腺によって尿道がふさがれ、尿の勢いが悪くなって尿道の途中に残るため、ちょい漏れも多くなるとされる。

 若い世代にも多い理由は今回の調査からはわからないが、学会理事長の高橋悟日大教授(泌尿器科)は「私たちの予想以上に多かった」と話す。