3月の県知事選の投票率、20代前半が19%で最低 最高は70代前半の66% 熊本市選管が初推計 

AI要約

熊本市選挙管理委員会が、熊本県知事選での年代別の推計投票率を初めてまとめた結果、若い世代の投票率が低いことが浮き彫りになった。

県や市町村が集計した事例はないという中、市内150投票所を対象に標準的な投票率を示している結果を示した。

若い世代の投票率向上に向け、主権者教育の重要性が強調され、今後の地方選挙でも年代別の投票率が公表される予定だ。

3月の県知事選の投票率、20代前半が19%で最低 最高は70代前半の66% 熊本市選管が初推計 

 熊本市選挙管理委員会は、3月にあった熊本県知事選での年代別の推計投票率を初めてまとめた。最も高かったのが70代前半の66・54%、最も低かったのが20代前半の19・12%で、47・42ポイントの開きがあった。投票率は年代が上がるとともに高くなる傾向にあり、若い世代の低さが改めて浮き彫りとなった。

 県選管によると、県知事選の年代別投票率は国への報告が求められておらず、県や市町村が集計した事例はないという。

 市内150投票所の中から、標準的な投票率を示している投票所を各区1カ所ずつ抽出して集計した。各年代で2番目に高かったのは60代後半の65・73%、続いて70代後半の63・52%だった。2番目に低かったのは20代後半の26・27%、3番目は19歳の28・38%で、若い世代の低さが顕著だった。

 一方、18歳は37・57%と10~30代で最も高かった。市選管は「18歳にとって初めての選挙。主権者教育を受け、選挙への関心が高かったのでは」と分析。若い世代の投票率向上に向け、「主権者教育を地道に続けるとともに、国や県、他都市の施策を研究したい」としている。年代別の推計投票率は今後の地方選挙でも公表するという。

 今回の県知事選で、県全体の投票率は49・63%、熊本市は45・72%。2020年の前回を、県全体は4・60ポイント、熊本市は6・04ポイント上回った。(臼杵大介)