静岡県知事選「支持団体や政党との関係は?」「パートナーシップ制度の運用は?」読者から寄せられた8質問 立候補者に聞きました【静岡新聞NEXT特捜隊】

AI要約

読者の疑問に応える静岡新聞社「NEXT特捜隊」は、知事選に立候補者に聞きたい質問を募集し、政党公認や推薦を受けた3候補の回答を得た。

質問内容は支持する政党や団体との関係、高校の授業料無償化、静岡県パートナーシップ制度の運用、障害者の雇用支援などであり、候補者はそれぞれの政策姿勢について回答した。

立憲民主党、国民民主党推薦の鈴木康友氏は政党や団体の声を大切にするとし、自民党推薦の大村慎一氏は県民の意見を基本に政策決定する姿勢を示した。また、共産党公認の森大介氏はリニア建設に反対の立場を表明した。

静岡県知事選「支持団体や政党との関係は?」「パートナーシップ制度の運用は?」読者から寄せられた8質問 立候補者に聞きました【静岡新聞NEXT特捜隊】

 読者の疑問に応える静岡新聞社「NEXT特捜隊」は、知事選(26日投開票)を前に立候補者に聞きたい質問を広く募集した。静岡県内外から寄せられた143件の中から「支持を受ける政党との関係」や「高校の授業料無償化」など8問を政党の公認、推薦を受けた3候補に投げかけ、23日までに回答を得た。

 アンケートでは候補者の政治姿勢や理念を聞く「政党との関係」や、子育て世代の関心が高かった「高校の授業料無償化」のほか、選挙の争点になることが少ない「静岡県パートナーシップ制度の運用」「障害者の雇用支援」などを尋ねた。共産党県委員長森大介氏(55)=同党公認=、元浜松市長鈴木康友氏(66)=立憲民主党、国民民主党推薦=、元副知事大村慎一氏(60)=自民党推薦=の3氏が答えた。

 支持を受ける政党や団体との関係についての質問で、立民、国民推薦の鈴木氏は「さまざまな団体や政党から寄せられる声も大切な意見。県民や県政にとって大切な視点があれば参考にする」とした上で、「選挙で掲げている約束や信念を大きく曲げようとは考えていない」と答えた。自民推薦の大村氏は「県民のさまざまな意見を聞き、政策を決定、実行することが基本姿勢」とし、「自らの意見への固執や、特定の企業や団体の意見のみに従うことは決してない」と回答。共産公認の森氏は政党や団体との関係に言及はしなかったものの、リニアについて「建設を中止すべきだ」と断じた。

 森氏 リニアは脱炭素の流れに反し、人口減少社会では採算性も望めない。田代ダム案は具体性がなく実効性はない。残土処理や南アルプスの自然を守る点でも、工事による影響や代替手段で自然環境を守れるのか、判断する材料がない。建設を中止すべきだ。

 鈴木氏 さまざまな団体や政党から寄せられる声も大切な意見。その中で県民や県政にとって大切な視点があれば参考にする。一方で、選挙で掲げている約束や信念を、大きく曲げようとは考えていない。

 大村氏 県民のさまざまな意見を聞き、政策を決定し実行する。自らの意見に固執したり、特定の企業や団体の意見のみに従ったりすることは決してない。リニア整備と環境保全との両立は妥協することなく、環境負荷が最小限となる保全策をJR東海に求める。