「時間の無駄だったね」50代・市立病院主幹を懲戒 若手職員に半年間、1人で別室勤務を強制 ハラスメント窓口に相談するも実態把握できず、4月末に退職…パワハラで減給1カ月分、大田市立病院

AI要約

島根県大田市の市立病院で、50代主幹が部下に対してパワハラ行為を行い、懲戒処分を受けた。

主幹は部下を長期間にわたり単独での別室勤務に強制し、その他にも職場での嫌がらせを行っていた。

若手職員が相談したものの、病院側が事態を把握しておらず、主幹は「指導の一環だった」と弁明している。

「時間の無駄だったね」50代・市立病院主幹を懲戒 若手職員に半年間、1人で別室勤務を強制 ハラスメント窓口に相談するも実態把握できず、4月末に退職…パワハラで減給1カ月分、大田市立病院

 島根県大田市は1日、市立病院の50代主幹が特定の部下1人に対し、長期間パワハラ行為をしていたとして、同日付で減給(10分の1)1カ月の懲戒処分にしたと発表した。正当な理由なく、約半年間にわたって単独での別室勤務を強いるなどしていた。

 市立病院によると、主幹は昨年7月から今年1月までの間、部下の若手職員に対し、別室で1人での勤務を強いた。聞き取りに対し、最初の3日間については「カルテの入力作業などに集中してもらうためだった」と説明したが、その後は正当な理由なく、同じ状況を続けたという。

 また、定時で帰るよう求める張り紙を多くの人が見える形で職場のパソコンに張り出したほか、業務報告の書類を受け取る際に、作業が遅かったことを指して「時間の無駄だったね」と発言したという。

 職員は院内のハラスメント窓口に相談したが、病院側も実態を十分に把握できていなかった。若手職員は4月末に退職している。主幹は「指導の一環のつもりだった」と弁明し、反省しているという。

 会見した病院事務部の板垣譲次部長は「病院の信頼を大きく損なう行為で、おわび申し上げる」と謝罪した。管理監督者の副院長と前総務課長は口頭注意の処分にした。